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「りょ、りょう…本当に家ここ…?」
「嗚呼」
目の前に広がるのは、よくドラマとかで見るようなヤの付く某自営業の家…ではなく、そのくらい大きい、立派な家。
20人程度集まると言っていたから大きい家なんだとは思っていたけど、まさかここまで大きいとは。涼の叔父さん一体何者。
「ほら昴流突っ立ってないで行くぞ」
「あ…、まって」
3人にとっては見慣れた光景で俺みたいに見入ってしまう、なんて事はなくスタスタと門を潜って正面に見える大きい玄関の方に行ってしまう。
ここで置いていかれたら迷子になりそうで、駆け足で3人を追いかけた。
扉をあけるとそれはもう広々とした玄関が広がっていて。何人一斉に靴履き替えれるかな。10人でも余裕がありそうだ。
「涼く、くつ…どこに置いたら…」
「んあ?…そこら辺に置いといたら良いよ」
そういう涼は脱いだ靴を土間に少し揃えただけでそのままにしていた。真さんと臣さんも。3人以外にもいろんな所にここに来た親戚の人であろう靴が置かれていたが、こんなに広いとそのままにしておくのは申し訳ない…。
「良いよ良いよ。どうせ下駄箱一杯だから」
「後から来ると入らないのよねー」
「そそ、気にしないでど真ん中に置いて良いよ昴流ちゃん」
「そう…??」
靴箱に入らないなら仕方ないのかな…。
でも、一応他の人達の邪魔にならないよう隅に置いておこう…。真ん中に置くのは勇気がいる。
「昴流そんなに緊張しなくても良いんだぞ?」
「こんなに大きいとは思ってなくて…」
「あー、それはここが昔っからあるからだろ」
曰、ここら辺は昔地価が安かったらしく、その時涼のお爺さんが買い、建てた家らしい。
ついでに言うと、耐震性強化のためについ最近建て替えたらしい。
「だから金の方は普通のサイズの一軒屋と同じくらいだったらしいし、別にどっかの社長とか、ヤバイやつって訳じゃねえから。たまたま土地が安かっただけな、たまたま」
たまたまって2回も言われた…。
何だ、雪路さん何者って思ったけどそういう訳じゃないのか…。
少しだけ緊張解れたかも。
「…けど、まあ俺から離れんなよ?慣れるまで場所わかんねえだろうし」
「わかった」
「良い子…、っ…」
「ぅぶ…っ?!」
「…あら、来てたの」
突然俺の前を歩いていた涼が立ち止まって、涼の背中に衝突。
ぶつけた鼻を抑えながら涼でも真さんでも臣でもない声の主を涼の背後から確認する。
「……涼の従姉妹?」
「あ゛?」
「ひ…っ?!」
「っぷ…」
「ぶは…っはははっ!」
涼と面影がある顔つきの綺麗な女の人。
涼より歳上みたいだけど、それでも若そうだから従姉妹なのかな、と思って聞いてみたら怒られた。真さんと臣はゲラゲラ笑ってる。
…何で?
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