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「だーかーらそれ俺の酒だっていってんだろーが」
「兄貴は飲みすぎなんだよ!良いだろ1本位こっから取ったって」
「ああ?じゃあお前取ってこいよ俺の分」
「あんたら酒ごときで喧嘩しないでよ」
「うるせえよ」
ーうわー…何だこれ…ー
お母様方のやりづらい位の親切もあって1人分にしては多すぎるくらいの雑炊が出来、それを両手で持って大部屋に戻ったら、俺が作ってる間にまた飲んだのか涼の周りの缶が2本追加され、その隣に座っていた臣と酒の事で揉めている。そんなことでも喧嘩するのかこの兄弟。
「涼は飲み過ぎ」
言い合う2人の間に割って入って机に盆を置くと、涼の膝の上に座る。
涼がこれ以上飲まないようについでにまだ開封されてないビールは回収。
「…まだ6本なんだけど」
「6本もでしょ」
「まだ大丈夫だって」
「もう…じゃあ今は駄目。ご飯食べてからな」
「…わかった」
「後、飲んで良いのは3本までね」
250mlの缶だけど、2桁は飲見すぎだ。
1本差ってそう変わらねえじゃねえか、って思ったかもしれないけど、1桁と2桁の重みが違うって感じるのは俺だけ?俺だけでも9本までなのは変えない。
本数制限をすると、嫌々、といった感じだったが頷いてくれた。
「何作ったの」
「雑炊。玄米使ったけど玄米嫌だった?」
「んー…昴流が作ったのなら何でも良いよ」
「そう。…ん」
鍋の蓋を開けて、スプーンで掬ったのを息を吹き掛けて少し冷ましてから涼の口元に運ぶ。
味まだ確認してないんだけど大丈夫かな。
「美味しい?」
「うまい」
「良かった。…あ、野菜も」
「んー…」
「何あれ、昴流君嫁なの?」
「姉貴やばいよ昴流ちゃん使ってる食材全部二日酔いの予防に良いって言われてるやつだよ」
「え、なにもう結婚しちゃったの?」
俺達の横でコソコソと話す2人。
だけど、コソコソなのに俺にもちゃんと聞こえちゃってるから意味ないと思う。
兄貴が酒大量に飲むから摘まみとか作り慣れたし、それのおまけで二日酔いの予防に効果があるものとか覚えちゃったんだよな。これは兄貴のお陰だ。
食べれるかな、って思ってたけど俺が持ってくるまでほとんど料理には手をつけていなかったらしくて、止まることなくパクパクと食べていく。
「ん…まだ食べたいのあるの?」
完食してくれて、空になった鍋ついでに食器を盆の上で纏めていたら、がしがしと首を噛まれる。
まだ食べ足りないのかなあ、と思って聞いてみると「デザート?」と疑問系で返された。
「…でざーと…コンビニで買ってこようか?」
「ふふ、ここにあるじゃん」
「え?どこ…っ、ぁ…、んっ、んゃ…」
首に舌を這わせて、俺のお腹に回っていた涼の手はズボン越しに股間をすりすりと撫でてくる。
「昴流を食べさせて?」
「…っ、馬鹿言う、なぁ…っんん…」
嗚呼、そういうことか。俺セクハラ駄目って言ったのに…酔っ払ったら綺麗に忘れやがって…。
「も…っ、りょう…!」
「い゛…」
「次したら1週間触るの禁止にするからな」
涼の手の甲をぎゅうっ、と思いっきりつねってやる。
1週間って期限に麻痺してる脳でも「長い…」と反応を見せる。
しょんぼりしても知らない。俺人前は恥ずかしいから嫌だって言ったもん。涼が悪い。
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