アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
、
-
あれからお触り禁止が効いたのか抱き締めたりはしてきても厭らしい…というか、そういうのはしてこなくなった。
次から我慢してほしいときには同じことをしてみようと思う。
「何だ、涼。餓鬼みたいに甘えて」
「うえ…?」
「あ゛ー?っせえな…」
背後から声がしたと思えば、涼がその声の主を睨む。
体を捻らせて俺もその人の方に向いてみると…、髪をオールバックにしたハンサムな人。どっかの社長とかしてそうな感じの。
涼は母親似なんだな、って涼のお母さんに会ったとき思ったけどこの人も涼に面影がある顔つきをしている。
…見た目が若そうだけど、もうへまはしないぞ。
「りょうの、おとうさん?」
「…嗚呼」
「初めまして、この馬鹿息子の父の聖人です」
「…初めまして。…あ、えっと、俺は…」
「昴流君。真から聞いてるよ」
「え、まことさん…?」
ここは普通、涼から…じゃないのか。
「嗚呼…、こいつ自分から全く教えてくれなくて」
何でだろう、不思議なくらいに納得がいった。
真さんが言わなかったら聖人さん、もしかしたら俺の名前どころか俺の存在すら知らなかったかも。
「ふむ…、お前が家につれてきていた奴とは真逆な子だな。お前ピアスつけてる奴は無理って言ってなかったか?」
「えっ…」
そうなの…?
そんな風に見えなかったんだけどな…というか寧ろ「えろ可愛い」って何度も言われたくらいだし…例えば乳首…とか…。
「こいつは特別なんだよ。あんまり昴流の前でそう言う話しないでくんね?」
「ほー…言ってないのか?」
「不安にさせたくねえだけだ」
「それは悪いことをしたな」
「俺大丈夫だよ…?」
「俺の前持ってた関係なんて聞きたくないでしょ」
「?んー…良いよって言ったら嘘になるけど知らない涼の事聞けるからそれは楽しくて良いかな」
涼が誰と寝てた…とかそう言うの聞いたら胸がモヤモヤするけど、涼の話は聞けるだけ聞きたい。
それに、話を聞いてると俺の知ってる涼と全然違うから、その違う分だけ俺を好きでいてくれてるのかなって、嬉しい気持ちがあるのも本当だ。
「ほー…」
「っにゃ…?んんう…」
わしゃわしゃと聖人さんに頭を撫でられる。ここに来てこうやって頭撫でられたの何人目だろ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
418 / 1113