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「あう、あの…せい、じさん…?」
「~っ!親父!!」
「あわわ…っ?!」
「…む」
俺をペットか何かかと思っているのか、両手で撫で始めた聖人さん。
それに戸惑っていると、後ろから涼の腕が伸びてきて、聖人さんの手から俺を離させる。
それにむっと下唇をつき出した聖人さん。やっぱ俺のこと犬とか猫とかと思ってる…??
「良いじゃねえか少し位」
「必要以上に触んな」
「お前…寝取られるわけじゃないんだから…」
親にまで独占欲を剥き出しにする涼に聖人さんも苦笑い。
俺は子を守る熊?みたいで涼が可愛くて聖人さんとは違う意味で笑みが溢れた。
「…それより、涼。今日泊まってけよ」
「家が近いのに泊まる必要なくね?」
「冷たいなお前は…」
俺が話題だと涼がずっとこの調子だと察したのか、聖人さんが話題変換。
雪路さんの家に泊まるってことかな。
…まあ、こんだけ大きければここに集まってる人全員泊まれそうではある、というか絶対泊まれる。
「涼泊まったら?飲み過ぎてるんだし、ふらふらして帰るより良いでしょ」
「………昴流は帰んのか」
「俺?…うーん…」
寝泊まり用に着替えなんて持ってな…あ、それは涼も同じか。
「涼が泊まるなら泊まらせてもらおうかな」
「じゃあ、泊まる」
即答。
分かりやすすぎる涼に一瞬聖人さんの目が点になって、その直後に爆笑する。
「はははっ…!お前ベタ惚れじゃねえか」
「悪いかよ」
「いーや?うちの馬鹿息子にも可愛いところが有ったと思っただけだ」
「ああ゛?」
「可愛い」と聖人さんに笑われ、ぎろり、と人を殺せそうな目力で涼が聖人さんを睨む。
俺が可愛いって言ったら怒らないのにね。…もしかして可愛いって言って良いの俺だけ?俺の特権?…それなら俺嬉しくて毎日可愛いって言っちゃいそう。
「んじゃ…そう言うわけで泊まり決定な。服は…真お前どうせ用意してんだろ」
「ばれた?」
「そりゃあお前だけ異常に荷物が多かったからな」
「でも残念!用意した寝間着は昴流君のだけよ!下着は2人分バッチリ新品買ってるわ」
「んじゃ、涼は俺の服な」
…待って。スルーしそうになったけど待って。
真さん何用意してんの?俺の寝間着って?下着って?用意周到すぎて怖い。
俺がここに泊まるのって計算の内だったわけ?
怖い、真さん怖い。椿家怖い。
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