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「皆が騒いでる間に入っておいで」と新品の下着と、寝巻き、それからタオルを渡され、風呂場に案内される。
このときちゃんと寝巻きがどんなのか確認しとけば良かったと、風呂から上がった後、後悔することになるなんて、このときの俺はまだ知る由もなかった。
ー何だよこれ、何だよこれ…っ?!ー
真さんが持ってきたものなんだからどういうものか想像できたのに、確認しなかった俺の馬鹿。
真さんに渡され、そして現在進行形で俺が着ているつなぎ。
ただのつなぎなら良かったのに、なぜか尻尾と耳が縫い付けられてて、着ぐるみを着せられた気分だ。あれか着ぐるみのパジャマって奴か。
この状態で俺あそこに戻るの?嫌だよ、笑い者にされるじゃん。
「昴流君、隠れてないでこっち来てよ」
入ろうか入るまいかと、影でチラチラと中の様子を確認していると、それに気がついた真さんが手招きをした。
「…わら、われるかも」
「笑わないから」
「…お前昴流に何着せた訳?」
「んー、まあかなり可愛いやつ?一度着せてみたくて作ったのよ」
「ふうん…昴流こっちおいで?」
「あ、う…」
ぽんぽんと涼が自分の膝を叩いて催促してくる。
それに負け、恥ずかしいのを堪えてゆっくりと、足を前に出した。
「キャー!!昴流君可愛い!もう食べちゃいたい…!」
「ひゃ…っ?!」
「何この赤ずきんに逆に食べられそう感が漂う可愛さ。姉貴最高」
「あか、ずき…?」
俺の姿に興奮する2人は訳の分からないことを言いながら抱きついたり、写真を撮ったりしてくる。
聖人さんや雪路さん、涼のお母さん…等の他の人たちは微笑ましそうにそれを見てる。
涼は…なぜか無反応。
変…だっただろうか。どんなに真さんたちが喜んでも、涼が嫌ならあんまり嬉しくない…。
「涼、俺…」
「誘ってるの?お前」
「え、さそ…?きゃ…っ」
どうすればそんな感想になるのか、そう言って俺を向き合うようにして膝の上に座らせる。
「りょ、お…?」
「誘ってるんだよな?」
「えっ、ちが、そんなつもりじゃ…っゃ、ん…」
首に顔を埋めて、周りには聞こえない音量で呟きながら、これまた周りには分からない角度で俺の体に舌を這わす。
見えないから良いって問題じゃない…!
「これ肩幅ちょっと大きくて胸元ブカブカじゃん。なのに一番上までボタンとめないから上から見たら昴流のやらしー乳首が見えそうなんだけど」
「し、らない…っ」
「ピアスが通ってるぷっくりしたえっちな乳首皆に見て欲しかったの?」
「~っ、や…」
つなぎの上からニップルのチャームを引っ張られてぶるる、と体が震える。
涼、今日はいつにも増して意地悪だ。
いつもならここまでしない。俺が触って欲しくないって言ったらこんな風に触ったりしてこないのに。しかも、俺が人前でされるの嫌だって分かってる筈で…なのにするのは多分酒が入ってるからだ。
俺の言いつけ通り酒の缶は9本で止まってるけど、飲みすぎなのには変わりない。
ほろ酔いの時は甘えてくれて可愛かったのに…、飲み過ぎたらSさが増した。
「涼、のばか…っ!」
「っ゛、てぇ…」
恥ずかしいのがピークに達して我慢できなくなった俺は涼に頭突きをして水が入ってる俺のコップに口をつけて一気飲みした。
「え、昴流ちゃんそれ俺の日本酒…!」
似たようなやり取りを以前したような気もするが、臣が止めにはいるも時すでに遅く。刹那に喉が焼けるように熱くなった。
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