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朝、目覚めは最悪だった。
二日酔いにはなってない。全然頭は痛くない。
問題はそこじゃなくて、途中から少し酔いが覚めてたせいでか、覚えてることだ。
最悪だ。そりゃあ皆飲むなって言うよな。
…あああ…臣に後で謝らなければ。
「飲むな」って言えば涼もだな、と隣でまだぐっすり眠っている昨日の彼を思い出し、しみじみと思う。
少しだけ飲むなら可愛いものだが、あれは凶器だ。涼は飲めば飲むほどSさが増してえろくなるらしい、と昨日のことで学習した。次からはあまり飲ませないことにする。
「ん…」
ちゃっかり俺の腕枕をしてる涼の布団に入って、まだ起きる雰囲気のない涼を抱き締める。
可愛かったから1枚だけ写真を撮らせてもらったのは涼には内緒。
もっと涼の可愛い寝顔を見ていたかったけどもうすぐで9時になりそうなので涼を起こそうとした…それとほぼ同時に。
「起きないと写真大量に撮るわよー」
…と、言いながら真さんが勢い良く襖を開き、部屋に入ってきた。
あ、涼起きちゃった。
「朝っぱらからうるせえな…」
「そう言うけどもう9時よ」
「まだ9時だろ…ん…昴流おはよ」
「あ、うん…おはよ」
俺に頬擦りをすると、眠たそうにしながら起き上がった。
「昴流君、昨日はお楽しみだったの?昨日覗こうと思ったんだけど止められて見れなかったのよね」
「ふえ…?…あ、あ…」
布団を片付けているときに、真さんが俺にだけ聞こえる音量でそう聞いてきて、それの意味を理解すると昨日の事がよみがえってきて顔が赤くなっていく。
忘れようとしてたのに思い出してしまった。特にあのときの涼のえろさを。
「え、嘘、その反応はしたの?どこまで?どこまでしたの?」
「あ、う……その…」
「お前が期待するとこまではしてねえよ」
「あらそうなの。…じゃあ何したの?素股?抜き合い?それともあんた耐えたの?昴流君の前では紳士なの?」
「兄で妄想を膨らませんな何でも良いだろ」
「結構重要よ。それをネタに本を…」
「あーはいはい」
困っている俺と、真さんの間に入って真さんの言っていることを適当に流す涼。
良くこれを流せるな。慣れか、慣れなのか。俺は何年経っても慣れそうにないぞ。
「まあ、本音思い出して恥ずかしがってる昴流君見たいだけなんだけどね。写真撮れば良かったわ」
「へ…?」
俺が恥ずかしそうにしてるのを見たかったからあんなこと聞いてきた……。
つまり俺は、真さんの思惑通りの反応をしてしまったって事で…、このS一家もう嫌だ。
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