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美桜ちゃんが出ていって、互いに黙り時計の針が動く音だけが聞こえる時間が長いこと続いた。
俺から言わなければいけないんだろうが、まずどう言えばいいんだろう。
「…零」
「あ?」
声をかければ案外簡単に返事してくれて、悩んだ末に俺は零に聞いてみた。
「お前何で…あー、ケツ撫でてくんの止めたの」
「…ああ?撫でられたかったのか?」
「そういう意味じゃねえよ。急に止めたから気味が悪かった…っつーか」
「あー…あれは…ッチ」
「は?」
何で舌打ちされた?は?俺が悪い訳?言わなくても分かれよとかそういう系?
「ダチに止めた方が良いって言われたから極力しねえように…」
「何で?今までずっとしてきたんだからもう良くね?」
「…嫌だって言ってんのに下になれって言い続けんのはどうだかって言われたんだよ」
「だから何でだよ今更お前が気にするようなことじゃねえだろ」
「…っああ…んで分からねえんだよ」
「分かるわけないじゃん」
だって俺は、それで悩んでたんだ。すぐに分かるわけないだろ。
「俺お前に散々言ってきただろ」
「何を?」
「全然伝わってねえのかよ…」
「はあ…?」
零の発言の意味がさっぱり理解できず、首を捻らせ続けると「もういい」と打ち切られ話題転換された。
何だよ、何この俺が悪いみたいな空気。
「お前佐藤とヤるつもりだったのか」
「…家に呼び出した時点で察せれるだろ」
お前のこと相談してたと言うことも出来ないし、美桜ちゃんに乗ってみることにした。
すると、零がまた舌打ちして眉間の皺が濃くなった。
「そうだよな、お前バイっつってたよな」
「は…?何でお前が不機嫌になるわけ?」
美桜ちゃんと寝るところだったとそれらしく言った俺が悪いんだが、勘違いした零のイラつきも含まれたその声、そして態度。
「嗚呼、待て、少し整理させてくれ」
最初から纏めよう。
零の友人が俺に止めた方がいいと注意され本当に今更なことながら俺に触るまいと注意していた。
俺はこいつがいつも言ってきた事が全くと言って良いほど伝わってない。
そして、美桜ちゃんの件。
2つ目は…、こいつが何回も飽きる位に言ってきたのなんて「付き合え」、「ヤらせろ」の2つだ。
後ろのは兎も角前のは…。
ーおいおい…こいつ本当"損"な奴だなー
自惚れでなければ、つまりこいつは
「零俺の事マジで好きだったの?」
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