アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
、
-
「…動かねぇの」
「ん?嗚呼まだ苦しいだろ」
「…まあ」
挿入してから俺の体の至るところにキスをしていくだけでナカのソレは動きを見せないので聞いてみる。
言うほど苦しくは無いんだが、どうやら零は俺が慣れるのを待ってくれているらしい。
こういう行為に及んでから軽く2時間は経とうとしている。俺の中で絶対的な存在感を放っているソレは長い時間待たされ我慢できないと俺に訴えてくる様だった。
「…動けよ、痛ぇのには慣れてる」
「…馬鹿言うな」
女相手じゃねぇんだから我慢しないで良いと伝えたかったんだが、伝え方が悪かったらしく零が一瞬だけ傷付いたような顔をした。
「んなことしたら俺も一緒じゃねぇか」
誰と、とは言わなかったがすぐに分かった。
こいつは本気であの女と同じになると思ってるんだろうか。だとしたら馬鹿だ。
一緒なら、俺から痛くても良いと言う筈がない。
つか、乳首噛んできた癖にそれは良いのな。痛いとしたら尻の方が痛いだろうけどお前の基準が分からんわ。
「動けよ、零。…お前だから良いんだよ」
「…辛かったら言えよ」
「嗚呼…っん…」
あまり気乗りしなさそうだったが、お前がそう言うなら、と腰が動き始める。
その律動はとてもゆっくりで痛くても良いと言ったのに壊れ物を扱うように「大丈夫か」と何度も俺に問うてこられ、むず痒くなる。
こんな風にされた事無いから謎の緊張感が…。
「どうしたソワソワして」
「っるせ…お前のせいだ」
「おいおい…」
逃げるように顔をそらして、顔を枕に埋める。
セックス事態は初めてじゃねぇのに、初めてするみたいに自分でも理解できない位に心臓が鳴り止まない。
「愁顔見せろよ」
「…っ、無理だ」
零に髪を撫でられ、枕から顔を出すように催促されるが、首を振って拒否する。
それに零はクツクツと喉を鳴らして笑う。
「照れてんのか?…ククッ、かわいー愁チャン」
「照れてねぇよ」
「照れてんだろ」
「照れてね…っ、?!」
「…ふは、顔真っ赤じゃん」
枕を馬鹿力で引っこ抜かれて無理矢理正面を向かされる。
零と目があって、どきんと心臓が跳ねる。
何だこれ、何でどきってしてんだ。女役になって思考まで女みたいになったのか、俺。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
457 / 1113