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涼の計画が始動してから早2週間。
その計画は涼がいる間だけではなく家の中でも遂行され…涼から、兄貴から、おかずを毎日追加される。愁も何故かその計画に参加して、俺に菓子ばっかり与えてくる。
いつもの量でちょうど良い位なのに3食全部増やされると常にお腹一杯。胃を休ませてくれ。
体重は、体質的な問題なのかちょこっと増えたと言っても1kgも増えていない。…まだ1ヶ月はあるが、2~4kgの目標を達成できる気がしない。
「もう昴流…少ないって」
「…でも、いつもこんくらい」
「その食べる量が少なすぎるんだって。男子高校生のカロリー摂取量じゃねぇよ…。ほんのちょっとで良いから増やしていこう?ほら、あーん」
「…んむ」
休日も休む暇は与えてくれず、ロコモコ丼の涼の皿に入ってたハンバーグを一口サイズに切り分けた物を食べさせられる。
「昴流、お前は1度保健体育を1から勉強した方が良いかもしれない。それでお前がどんだけ痩せてるか自覚しろ」
「…いや、んなに痩せてないだろ…」
「俺体重70以上あるからな。10センチ位の差でそんなに違うことに違和感持て」
「…だって涼俺より筋肉あるもん」
「それだけじゃないでしょ…もう…心配なの。倒れちゃいそうで。無理な増量はあまりしたくなかったけどこれだけ痩せちゃったらな…。だから体重を標準にしろとは言わないから前の体重に近づけて?」
「…わかっ、た」
「良い子」
よしよしと頭を撫でると、またハンバーグを差し出して来られ、それを食べる。
先から俺に与えてばっかだけど涼足りるんだろうか。
「俺は大丈夫だよ」
「ほんと…?追加で作るよ?」
「大丈夫、気にしなくて良い」
「…足りなかったら言ってね」
「ふふ、うん、ありがと。天使ちゃん」
「ん…っ」
額に口付けると最後の一口を俺の口元に運んで、俺がそれを食べたのを確認すると自分も食事を再開した。
途中から少しお腹一杯になってたけど、一応完食できた。前よりも食べる量が増えたと涼に褒められた。…そりゃあお前が食べさすから増えるだろうよ。
「拒食症になるよりは増えた方が良い。吐いちまわない程度に、だけどな。…頼むからもうこれ以上痩せるなよ。下手したら入院しないといけなくなるぞ」
「…ん」
今のところは体はどこも悪くなくないから大丈夫だと思うけど…そんな危ないくらい俺軽いかな…。涼がそういうくらいならそうなのか…?
入院は嫌だから頑張って痩せないように気を付けてみる。
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