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「それよりも、よくあの椿が自分もピアスつけるの許可したよねー」
「…1つ目は自分から開けててって頼まれましたけど」
「うっそマジで?!信じらんねー…」
そんなに驚く事だろうか。
…あー、そう言えば涼ピアス好きじゃなかったんだっけ。
「あいつ人の見るだけでも昔は嫌そうな顔隠しきれてなくてさ、自分がするのなんてもっての他。言うには『体を傷付けてまですることが理解できない』…らしくてー」
「…はあ」
「けど君みたいなピアス多い子と付き合ってるじゃん?しかも嫌そうな顔してないし。それだけでも吃驚なのに自分もつける?!あいつ君のこと好き過ぎでしょ」
なるほど…ピアスが嫌いなのはそんな理由だったのか。涼らしい。
嫌でも俺とお揃いなら付けても良いと思えたなんて…嬉しすぎてどうにかなってしまいそう。
「あいつ君の前ではどうなの?優しいの?泣かされてない?」
「…優しい、ですけど」
「へえ、ベタ惚れってことか。これからもあいつを宜しくねーかれぴっぴー」
「…言われなくてもそのつもりです」
つか、俺が気になるのは突っ込まないようにしてたけど「かれぴっぴ」の方だよ。変な言い方だな。鳥の鳴き声みたいだ。
「普通に言えば良くないですか」
「えー可愛いじゃん…かれぴっぴって…」
「…や、分かんないです」
ていうか、むしろ馬鹿っぽい…?
「あっ、決めれたの?」
「えっと…はいシンプルなのに」
悩みに悩んで球状で中心に大きくハートの模様が入ってるやつにした。裏側にくるやつは名前彫ってもらえるように同じ色でちょっと大きめのハート。他の形も良いなって思ったけど、今回は模様を合わせてみることにした。
ベース色はスチームパンクみたいな錆びた金色っぽい色で、模様はクリアだけど派手じゃない緑色だ。
バーベルもそれに合わせて金色っぽいやつにする。
「かわいーそれを椿がつけると思ったらウケるけど」
「…似合わないですかね」
「嗚呼、否そうじゃなくて。あいつつけてるの黒だったし、色的には普通に合う。ただピアスあんなに嫌ってた奴がそれをつけると思うと面白くて」
「…はあ」
昔と今の差が激しい…って言いたいんだろうか。
似合わないわけではないならこれにしよう。
バーベル2つ、同じキャッチを2つずつ取ってそれをレジにいた店員に渡す。名前を彫るのを頼むのも忘れずに。
プレゼント用に包装もしてくれるらしかったからそれも頼んだ。
10分ほど待って、俺と涼ので分けられた小包を入れた袋を渡される。
可愛らしくラッピングされた涼の方を潰さないように鞄にはいれずに大切に手で持った。
後でニードル買わないとな。…涼喜んでくれるかなあ。
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