アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
、
-
琉生が「複雑な気持ちになるから笑わないでくれ」と言ってくるが、可笑しいものは可笑しい。嗚呼、確かにこれはツボるわ。絵面が酷すぎる。
「ふは…っ、はははっ」
「ルイちゃん最高…っ」
「俺着てないのになぜか今悲しくなってる」
「楽しそうな話をしてますね」
「ひぃ…?!」
「ショート始めますよ」
俺達が爆笑している間にチャイムが鳴っていたようで、そこに琉生の背後から涼が会話に入ってきて、琉生が飛び上がる勢いで涼の方に振り返る。
お前どんだけ涼にビビってんだ。
「えー、吉柳君が化学の点数が低かったから罰ゲームでランジェリーを着てくるらしいです。それで点数上がってくれたら嬉しいんですけどねー」
「えっちょ、ちょ…っ?!着ませんよ?!!!」
どうやら会話の内容は粗方知っているらしく、周りに言いふらしながら教卓の方に戻っていく涼に、琉生が慌てて立ち上がり訂正を入れる。
それを涼はさらりと流して「嗚呼、でも捕まらないようにお願いしますね」とにっこりと笑顔を琉生に向けながら注意を促し、そこで教室は笑いで包まれた。
周りは素の涼を見たことないから気付かないんだろうな。あれスイッチが入ったときの笑顔だ。
「だから着ませんって!!」
「捕まったら『高校生男子女物の下着をつけて登校…?!』って感じの見出しでニュースに出るんですかねー」
琉生が慌てれば慌てるほど涼のSなパラメーターは上がっていき、良いように遊ばれる。
…涼が朝から生き生きとしています。
その後もS.H.R.が終わるまでランジェリーの話題は続き、終わった頃には琉生のメンタルは完全にやられていて机に突っ伏してしまっていた。
『昴流は黒ね。レースは少なめかな。多くてもいいけどそっちの方が似合いそう。なんなら俺が買ってきてあげようか?ランジェリーショップなんていくらでも探せばあるからねー』
…なんてメールが授業が始まる直前に届き俺も琉生と一緒になって机に突っ伏したのはまた別の話。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
483 / 1113