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「ごめんな、結局手伝わせて」
「大丈夫ですよ。…まあ、今日やけに客多いですしね」
クリスマス前の休日でそこまで人が来ないと予想していたんだが今日は何故か客の出入りが激しく、優さんだけでは手に負えなくなり俺も手伝うことに。涼が俺を行かせたがらなかったけどピーク時を過ぎたら一緒にいれるからと了承してもらった。戻ったら一杯抱き締めてあげないと。
「昴流君~サーモンのカルパッチョ1つお願い」
「あ、はい。すぐ持っていきます」
「11番スプリッツァー、カンパリソーダ、それからシーザーと昴流君の愛がこもったオムライスとカルボナーラ1つずつ~」
「5番ジンソニとトニックそれからシンシナチ、後昴流のおすすめのおつまみ2つ」
「…女性客が多くないですか」
「気のせいだ」
「モテモテね昴流君」
…気のせい、にしたいんだけど先から来る注文は女性客ばっかりで、席の方も女性人口が多い気がする。
せっせと注文されたのをメモって作っていく俺らをニヨニヨとしながらいつもの席に座っていた梓さんが眺めていた。
「モテモテって…、俺関係あります?」
「そりゃあだって昴流君が色気垂れ流しだからじゃない?」
「え…」
「…昴流気にしなくて良い。腐った奴等の事なんかお前は知らなくて良いんだ」
「え、く、くさ…っ?!」
「何かもうそれ答え言ってるわよね」
腐った…涼が真さんと臣にに向かってよく言ってるやつだ。まさか、女性客の大半はそういう…?俺目当て…つまり、俺"と"涼目当て。
今日俺らがここで集まるのが客の間で広まってたのか…?!
「う、ううそ…」
「あ、昴流君ショートしそう」
「お、おれ…あ、う…」
「昴流大丈夫だから、変なこと聞かれたら俺に視線送ってくれたら助けてやるから」
「…へんな、こと…」
「あああ…大丈夫、大丈夫だから、な?」
「…やっぱり昴流君の周りの人って昴流君に甘いわよね」
「うちの昴流は繊細なんだよ…!!」
爆発寸前な俺の頭を撫でて必死で落ち着かせようとする優さんを梓さんがケラケラと笑う。
大丈夫だって言われても…要さんに1発でバレたってことは他の客だって気づいてるはずで。
そういう方々全員がそれに気づいてると思うと恥ずかしくてどうにかなってしまいそう。
取り合えず、今は…
「逃げたい…」
次からここに集まるときは、ここで日付を決めないように気を付けないといけないことを学んだ。
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