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「お待たせしました、カルボナーラとオムライスです」
「昴流君の愛はちゃんと入ってるー?」
「え…あ…、…っふふ、どうでしょうね」
出来た料理を運び、客に話しかけられて笑顔で返した。
この人は常連さん。俺がバイトをし始める前から見たことがある人。
「昴流君先から彼氏さん睨んでるからちょっと行ってあげたら?」
「えっ…嘘」
「本当。昴流君は俺のーってオーラ出しまくり」
「愛されてるわねー」
気づかなかった…。ただ料理を運んでるだけでも睨んでたのか。今は注文が溜まってるから、全部片付いたらすぐに涼のところに戻らないとな。
「ていうか昴流君、今日彼氏さん色気やばくない?」
「…あ…」
「分かる、いつもそんなこと無かったのにね。昴流君もいつにも増して色気が…」
「あっ、もしかしてクリスマス前の休日だからいつも以上に…?」
「キャー!もうラブラブね」
「あ、うう…」
ここでも即バレしました。逃げたい。このままエプロン脱ぎ捨てて走って家に帰りたいレベルで恥ずかしい。
「それ、以上言わないでください…」
「顔真っ赤」
「昴流君かわい~」
「…お、俺まだやることあるので失礼します」
「あら、逃げちゃった」
我慢できず、軽く会釈をして逃げるようにカウンターに戻る。
優さんが頭を撫でて慰めてくれたけど、余計に意識してしまって中々熱が冷めてくれない。
「……腐女子は出禁にするか」
「ちょ、止めて!!ここオアシスなのよ?!」
「じゃあ出禁昴流が来る曜日限定にしてやるよ」
「それもっと辛いやつ…!!」
「昴流は嫌だよなー?こんなセクハラ紛いな発言する客」
「えっ…と…はず、かし…からあんまり触れないで欲しいです」
「出禁にもできるぞ?」
「それは…」
出禁になれば絶対に触れられなくなるから俺としては有り難いけど、俺のせいなのは申し訳無いし…流石にやり過ぎな気もする。触れてこないなら俺はそれだけで十分です。
「昴流君はすぐるんと違って良い子ね」
「お前らに慈悲なんて要らねぇのにな」
「すぐるんは冷たすぎ!!」
「当たり強くすんのはお前らみたいな奴だけだから、喜べ特別だ」
「嬉しくない…!!」
そうやっていつもみたいに言い合う2人。
2人は俺が言っても認めようとしないけど、何だかんだ言って仲が良い。喧嘩するほど仲が良い…ってやつかな?
「仲良いですね」
「「いや、誰がこんなやつと」」
ほら今も息ぴったり。2人を見ているのは楽しくて飽きる気がしない。
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