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「お疲れさん。俺ももうすぐで行くから先に行っておいで」
「ありがとうございます」
オーダーが落ち着いてきたところで優さんに皆のところに戻る許可をもらい、適当に何品か作って前もって予約していたケーキと一緒に持っていく。
席には空になったグラスが大量に置かれていて、俺が席を空けたのなんて1時間も経ってないのに、酔っ払ってる人もいる。…兄貴代表で何名か。よく見たら兄貴が1番飲んでる。
「兄貴飲みすぎは駄目って言われたんじゃなかったっけ」
「良いの良いのたまには」
「リュウそろそろ肝臓死ぬんじゃない?」
「毎週健康診断行った方がええんとちゃう?」
「言って俺低いやつばっか飲んでるから」
「飲みすぎたら意味無いでしょ…」
…って言ってる側から酒を飲むな。
そろそろ俺も兄貴に普段からきつく言うべきかもしれない。兄さんと父さんに言われて土日に昼から飲んだり、毎日飲んだりするのは止めたけど時々でも飲みすぎたら制限してないのと同じだ。…心配だ兄貴の未来が。病気になったらどうしよう…。
「飲みすぎたら1ヶ月禁酒ね」
「それは止めて…」
「じゃああまり飲まないようにして」
「…はい」
兄貴がしゅんとしてしまって若干の罪悪感が有るが、ここで甘やかしたら駄目だ。兄貴のためにも一緒に暮らしてる俺がちゃんとしないと。
「ほら、ケーキ食べよ。今年はちゃんと予約できたから」
大量にあったグラスを下げて箱に入っていたケーキを箱から出す。10人分と注文しただけあってかなり大きい。
「ルウちゃーん俺1番でかいの!」
「お前甘いもんばっか食ってんと糖尿病になるぞ」
「っせぇんだよ零!てめぇいい加減ケツから手離せやゴラァ!!」
「おー怖」
「昴流ちゃん俺もちょっと大きめ」
「すー俺も~」
「俺のも」
「はいはい」
愁と吏さんと要さんと兄貴が大きめなのを頭に入れて10人分にケーキを切り分けていく。切ったらそれを皿に乗っけて配る。
「…?涼どうしたの?」
涼にケーキを渡すとき、涼がちょっとだけ残念そうにしてるのに気がつく。
ケーキ苦手な味だったかな…と思って顔を覗いてみるがどうやらそう言うわけではなく…
「昴流のケーキ…」
…が良かったらしい。
去年作るの時間かかったから予約にしたんだけどまさかそんなに落ち込まれるなんて。でもごめん、ちょっと可愛いから心の中でシャッター切らせてもらいました。
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