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大富豪はダウトみたいに嘘つかなくていいからルールさえ分かればやり易かった。
でもローカルルールは下手に使うと負けてしまいそうだからそれはなるべく使わずに。
結果は2抜け。1抜けは兄貴。曰トランプゲームは負けたことがないらしい。
「嘘やぁあん?!!俺大貧民?!」
「危なかった…」
…琉生がギリギリ5抜けでまたしても要さんがビリ。要さんは兄貴の逆でトランプゲームがめっぽう弱いようだ。
「もうさ、ババ抜きとかにせぇへん?何でこんなむずいのばっかするん??」
「こっちの方が面白いから」
「それしかないよねー。昴流ちゃん大富豪分かった?」
「ん」
「じゃあ続けてやるか。意味ないと思うけどハンデでカナメ1番手ね」
「意味ないってどういう意味なん?!」
「そのまんまの意味」
そして始まった第2回戦。
俺の手札は…多分まあまあに強い?ジョーカー入ってるし。
「じゃあ『6』スタート」
「うわ初っぱなからダブルとかクソワロ。だから弱いんじゃね?」
「うるさーい!!」
要さんが出したのは『6』2枚。始まりから飛ばしてる要さんに兄貴が嘲笑。
俺も同じ数字2枚あるけど兄貴の反応からして出さないで様子見たほうが良いかな…?
「涼どう思う?」
「んー?カードみーして」
優さんとチェスをしていた涼の服をちょいちょいを引っ張ってパスすべきかを相談。
カードを見せてるときチェスの方を見てみたけどどっちが優勢なのか俺には分からない。
「昴流2枚もってんの8だから1枚ずつ8切りに使った方が良いよ」
「は、ちきり…分かった」
「ん、頑張って。…あ、これチェックメイトですね」
「っあ゛ー…しくった」
俺にアドバイスすると盤の方に視線を戻して駒を動かす。優さんが落胆するところ、それからよくチェスの終わりに聞く言葉を涼が口にしたところからして涼の勝ちなんだろう。
涼って何でもできると思ってたけどまさかゲームでも強いとは…。
「俺ボードゲームは結構得意」
「…囲碁?」
「それは無理」
…何だ、涼にも無理なゲーム有るのか。まあ、そりゃあ普通に考えたら当たり前なんだけどね。涼って何でも器用にこなすじゃん。
「アバロンあるけどやります?」
「くは…っ、懐かしいの持ってるんですね」
「ここボードゲームならかなり置いてありますよ。ウノやガイスター、麻雀だってありますしね。嗚呼、人生ゲームとかも。ボードゲームじゃないですけどカラオケボックスもありますよ」
「カラオケ!!!大富豪終わったらカラオケせえへん?!」
「あ、カナメが逃げた」
「逃げたな」
カードとにらめっこしていた要さんが『カラオケ』という言葉に食いつく。
余程負け続きなのが嫌だったらしい。
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