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大富豪2回戦目。予想できてるとは思うけどやっぱりビリは要さんで、拗ねてしまった要さんのためにカラオケに変更。
「でもカラオケって他の客の迷惑になるんじゃ…」
「嗚呼平気、これ客用だから。普通に来て歌ってる奴いるよ」
優さんの店は基本自由。店にあるものなら壊さない程度にどうぞ好きに使ってくださいって感じで色んな遊びが置かれてる。
元々は優さんが暇潰しに買った奴だったけど今では客の中でそれらで遊ぶのが定着してる。
「すー!一緒にボカロ歌わん?歌お?」
「…あ、はい」
よっぽどトランプ地獄から脱け出せれたのが嬉しかったのか目を輝かせて手招きしてくる。
要さんからマイクを受け取って一緒に曲を決める。ボカロってキー高くて喉痛めそうになるから曲の時間は短めで。
「これで良いんじゃないですか」
「これやね!了解!」
3分弱の曲を選択してスマホでその曲の歌詞を探す。
見つけたら見やすいようにズームして一応全部の詞に目を通す。要さんが何度か聞いてた奴だから歌詞さえ分かれば多分歌える。
「はい、すー立って立って」
「ひゃっ…」
「…ッチ」
「ひぃ…っ?!」
要さんに腕を引っ張られて立ち上がり、その時にするりと腰に手を回される。
それに涼が舌打ちして、俺が抜けて間はあるが涼の隣になってしまった琉生の肩がビクッと跳ねた。
「綾里さん、その手要りませんよね?」
「今すぐ離させてもらいます」
どうやら俺の腰に回された手が気にくわなかったらしい。要さんを涼が睨み、そしてその威圧的な声に、ばっ、と要さんが俺から手を離した。
「すーのダーリン超怖い…」
「可愛いと思いますけどね」
「どこら辺が?!」
「すぐ妬いちゃうところ」
それで、その後俺が「次一緒に歌おうね」って言ったら嬉しそうにしてくれる所とか。
写真に納めたいくらい可愛い。…あ、動画の方が良いかな。
「俺らにとっては妬かれたら超怖いんやけど…」
まあ、涼殺気送ってるもんね。…それだけ俺のことが好きなんだと思うと逆にそれが可愛く思えてくる。
俺がそんな感じのことを言うと要さんが理解できないって顔をしたけど、それはそれで良いかもしれない。だって涼の可愛いところ俺だけが知ってるって事だから。
涼の可愛いところを俺が独占…うん、皆知らなくて良いや。つか知らないで欲しい…気もする。
「…すーが1番強いかもしれん」
「何ですかそれ」
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