アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
48
-
家に帰ってのんびりと過ごしていたら1通のメール。
そのメールによって外に駆り出され、外着に着替えて指定された場所へ向かう。
メールの相手は桐華さん。『来なさい』って命令口調だったのが彼女らしい。
学校で呼び出されることがあってもプライベートで会うことなんてこれが始めてで、一体どんな用事なんだろうと言う疑問と不安。今日は鬼の桐華さんじゃありませんように。
『いまどこに居るのよ』
待ち合わせ場所に着いた所で桐華さんからまたメール。辺りを見渡してみても桐華さんらしき人物はいない。
『着いたけどどこにいる?』
『よく分からない連中に絡まれてるわ』
『何人』
『3人。うざいから早く来て』
『ちょっと待ってて』
キョロキョロと辺りを見渡してそれらしき人影を探す。…と、居た。大きい噴水を挟んで俺の真逆の方向に男3人に囲まれてるスカートを穿いた人。多分あれだ。
「聞いてる?お兄さんたちと遊ばない?」
「うるさいわね。暇じゃないって言ってんでしょ」
「とかいって全然お友達来ないじゃん?」
「お兄さんたちとの方が絶対楽しいって」
「うざい。楽しいかどうか判断するのは私だからあんた達の意見を押し付けないで」
ー桐華さんそれ喧嘩売ってる…!ー
近づくにつれ段々と聞こえてくる会話。
追い返し方が桐華さんらしいけど、向こうは拳を作ってる奴もいて危ない状態で、少し歩くスピードを速くした。
「兎に角、さっさと私の目の前から消えて」
「先から下手に出てりゃあ…調子乗ってんじゃねぇぞ…?!」
ーバシッー
「お待たせとーかさん」
シッシと桐華さんが3人を手で払って、そこで1人が切れて殴りかかる。桐華さんの顔にそれが直撃するギリッギリでそれを受け止める事ができ、囲まれていた桐華さんの腕を引っ張って守るように腕の中にすっぽりと埋める。
「遅いわんこ」
「…俺結構急いだんだけど。つか喧嘩売ったら駄目デショ。何やってんだよ」
「だってうざかったから仕方ないじゃない」
「俺が後1秒でも遅れてたら殴られて後ろの噴水にバシャーンだったよ」
「間に合ったから良いのよ」
そういって桐華さんに「良い子良い子」と頭を撫でられる。絶対桐華さん俺の事犬だと思ってる。呼び方最近じゃあもうわんこ定着だし。桂木さんの女バージョン見てるみたいだ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
514 / 1113