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その後も色々な店を見て回るもこれといったものが特になく、何も買うことが出来ずに昼食の時間を迎えた。
「ぜんっぜん良いのがない…。気軽に渡せる奴が少なすぎる」
「もう残るものにしたら?」
「嫌よ。…気まずくなるかもしれないじゃない」
「そうか」
ファミレスに入って、食べ物が来るまでの間に俺じゃあ良い案を出せれそうにないのでここはそういう経験談の集大成とも言えるネットに頼りポチポチと調べる。
出てくるのはアクセサリーとか財布とか、マフラーとかネクタイとかどれも形に残るようなものばっかりで消費するようなものは殆どない。
ネタ要素のある菓子…とか出てきたけど真面目なプレゼントでするようなもんじゃない。
…でも、食べ物系は良いかもな。まだそっちは見てない。
「その人って甘いのいける?」
「…果物毎日学校で食べてるから好きなんじゃないかしら」
「果物かー…」
これはまた難しい。チョコレートとかなら買うこともできるけど果物買ってそのまま渡すのもあれだろ。かといって果物を加工して作ったのは人の好みがあるからなあ。
「デパート行ってデザート売ってる場所回ってみる?」
「…デザート系…。そうね、それも良いかもしれないわ。それなら気兼ねなく渡せそう。重たくないし」
「ん、じゃあ決まりだな」
「お待たせしました~シーフードグラタンとマルゲリータピザです」
良いところで注文してたのが届いて何もなかったテーブルの上に皿が2つ置かれる。
「……?とーかさんどうしたの?俺のピザ欲しい?」
「…わんこって、男の割りには少食だと思って」
ナイフとフォークをとってピザを切っていると、桐華さんがピザを見ているのに気づき、そう聞いてみるとそんな答えが返ってきた。
どうやら俺は女の人から見ても小食らしい。
「それよく言われる、俺は普通の量だと思うんだけどな」
「だから細いんじゃないの?」
「言うほど細い?」
「男子高校生にしては細いわよね。細すぎるわけでもないけど。ちゃんと食べなさいよ?」
「一応は食べてる。とーかお母さーーイ゛っ?!」
脛蹴られた。しかも朝蹴られたとこと同じ場所。痛い。涙出てきた。
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