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深夜になり、待ち合わせの神社へ兄貴と一緒に向かう。
大晦日から元日にかけての夜中は人が多いと聞くけどその通りで、夜だってのに人がちらちらといる。
「昴流、寒ぃ…」
「俺も寒い。コート頂戴」
「俺凍死すんだけど」
「嘘嘘。…つか兄貴がもうちょいマフラーきつく巻いたらいんじゃね?首見えてんじゃん」
ジャケットに手を突っ込む兄貴が巻いていたマフラーを1回ほどいて、苦しくならない程度に巻いて、後ろで結ぶ。うん、良い感じ。可愛い。
「ありがとハニー」
「うわっ?!だから何だよハニーって。好きだなそれ」
「マイハニー昴流~」
「はいはい」
兄貴が腕を俺の腕に絡めて引っ付いてくる。
兄貴の体温が伝わって温かいけど…腕だけって意味なくない?カイロ貼ってくれば良かった。
「目立ってるよブラコン2人」
「うぁっ?!」
がしり、と突然後ろから誰かが俺の尻をわし掴んできた。驚いて振り返ってみると愁と琉生。
「マイスイートブロ~!!会いたかったぞー」
「1週間前に会ったばかりですよね」
俺から離れると愁の方へ。愁はそれを軽く流して抱きつこうとしたその手を綺麗に避けた。
「琉生君もこんばんは。今年も弟たちを宜しくお願いします」
次に琉生に深々と頭を下げて、まだ正月になってもいないのに新年の挨拶をする兄貴に琉生も苦笑い。
「…えっと、酔ってます?」
「え、俺って酔っぱらいのイメージついてんの?」
嘘でしょ、って顔してるけど兄さんたちに注意されるまで毎日酒飲んでたじゃん。そんなイメージがついてもおかしくはない。
「後は椿先生とその妹さんかー、あ、後弟もくるんだっけ?」
「確か」
「鬼の兄弟?!えっ鬼が増える…?!嘘、なにそれ聞いてない」
「あっごめんルイちゃん椿の家族のこと伝え忘れてた」
琉生撃沈。
そう気を落とすなよ。真さんと臣はそりゃあ確かに?椿家の血が通ってるからSな方だと思うけど、涼ほどじゃない。
2人が涼に並んでたら俺最初に会ったときに昇華するレベルで顔熱くなってたと思う。
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