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「お、昴流君じゃん」
「ひゃんっ…?!」
こたつに体を突っ込んで涼に手伝ってもらいながら臣とオセロをしていると、ぬっと後ろから伸びてきた涼ではない手が横腹を掴んできて、くすぐったさと驚きで体が跳ねる。
ばっと後ろを振り返ると今まで顔が見えなかった雪路さんが。
「久しぶり」
「は、はい。…っんぅ…、…あ、明けましておめでとうございます」
「うん、あけおめ~。昴流君細くない?大丈夫?ちゃんと食べてる?」
「ひ…、んっ…た、べてます」
「本当?それは良かった」
むにむにと弱いそこを揉まれてぶるるっ、と体が震える。逃げるように体をよじると雪路さんがクスリと笑って「ここ弱いんだ?」とくすぐってきた。
「ぅん…っ、ふふっ…止めてくださ…ぁ…っ」
「…雪路止めろ」
「…おー、怖。そう睨むなよ」
涼が雪路さんの手の首を掴み、ひと睨みすると雪路さんの手が離れていきくすぐりから解放される。腹筋疲れた。
「あ、昴流君そうだ。はいお年玉ー」
「えっ、あ…ありがとうございます」
今日10人目のお年玉を受け取る。
歳的にもう受けとる年齢ではないと思うのだけれど…また今度来たときお礼で何か買わないとなあ。
「昴流君のお父さん達来てるんだっけ?どこ?」
「…あ、真さんと話してるのが次男の流星で向こうで食べているのが父の北斗と長男の彗です」
「…流星君はホストでもしてるの?」
「あはは…」
兄貴皆に職業間違われてる…。
今日ここで兄貴の職業聞かれたの何人目だろ。
「ていうか何で流星君は真に絡まれて…」
「姉貴流星さんと弟の良さについて意気投合したから語り合うんだって言ってたけど」
「うっっわ…昴流君ごめんね何か」
「え…あ、いえ。兄貴も楽しそうに話してるんで…」
何の話をしてるのかは聞こえないが、兄貴が笑ってるから兄貴も迷惑には思ってないだろうし…。昨日と今日で仲良くなったみたいで。
「んじゃまあ、お父さん達の方から挨拶してくるか。…昴流君、隣のやつ暑苦しくなったら殴るなりして良いからな」
「え、なぐ…?」
「…昴流は良い子だから殴らねぇ」
雪路さんがそう言ってぽふぽふと俺の頭を撫でると立ち上がった。
それに対抗するように睨む涼に雪路さんも苦笑い。
「例え良い子でも怒るときは怒るだろ…」
「…昴流抱き締められんの嫌?うざい?きもい?どっか行けとか思ってる?」
「どれも思ってないけど…」
「じゃあ好き?」
「…まあ、落ち着くから好きかも」
「っ、ふふ…俺も昴流ぎゅーすんの好き」
「っわ…」
雪路さんの言葉でしょんぼりしたと思えばすぐに表情を明るくして思いっきり俺を抱き締めてきて。
好きかもとは言ったけど苦しいからもう少し緩めでお願いします。
「ほら昴流は良い子だからこんなことで怒らないんだよ。良い子だから」
「…はいはい、悪かったですね。俺は悪い子ですよ~」
ふふん、と鼻を鳴らす涼。それに雪路さんが肩を竦める。
そういうところが可愛いから怒ろうにもすぐ怒る気が失せると言ったら涼はどんな反応をするのだろうか。
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