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「…まあ、そんなことよりも。さっさと風呂入ってきなさいよ」
「最後で良い」
「他のビデオ見始めたのよ。見ない人で入ってないのあなただけなの。終わった後詰まるから入って」
「だからそれで良いって」
風呂を入るように催促するも涼の答はNO。
中断されたが、2人きりになったらまた行為を再開するつもりなんだと言われなくても分かった。
だって、風呂に入ったってしたら汚れるだろ?
「…涼何か臭い。これって加齢臭?汗?俺臭う人とえっちしたくない」
「えっ…?」
恐らく、俺の真似だろう。風呂に入らせるためにそこまで言うのか…。俺そんなこと思ってないんだけどな…。涼何だかんだで繊細だから言わないであげて。
「俺そんな臭い?」
ほら涼気にしちゃったじゃん。
「…りょ、の匂い好き。甘くてふわふわしてる」
「そう?」
「後、最近は花みたいな匂いもする」
「鼻良いな。先週から洗剤変えた」
「…だから、くさくない」
「……だとよ」
ふふん、と鼻を鳴らして「残念だったな」と真さんに向け笑う。
「昴流君…!可愛い、萌…!!!でも入って!私は構わないわ。私は。そう、大人は気にしないのよ。察せれるのよ。…でも子供って怖いのよ!『何でりょーにー入ってないの?何で何でー?すーくん寝てから入るの?ねえどうしてー?』…って質問責めされるの目に見えてるでしょ…?!!」
「その子供に人間の言葉じゃねぇの教えたのはお前だろ」
「失礼ね!!」
嗚呼…確かに子供の好奇心って怖いよね…。
聞かれたらどうしよう。…良い答えがないよな。下手に「病気みたい」とかそういう感じの嘘ついたら大袈裟に心配される可能性もある。
純粋で、好奇心旺盛。…なんて最悪な組み合わせだ。
「涼…はいろ?」
「昴流まで…」
「…後で、聞かれるの恥ずかしいからやだ…俺待っとくから…」
風呂出て、熱が冷めたらそれはそれで良し。
本当に続きをするにしても風呂に入ったからもう寝たって言えば子供たちだけは誤魔化せる。
…とか言って「待っとく」なんて期待してるって言ってるようなもんだ。…ごめんなさい雪路さん。本当に最後までしちゃったら…否、今の段階でも十分罪悪感が…。2回目、なんだよなあ…。雪路さんの家でこういうことしてるの。
「…分かったよ。ちゃんと待っててね?」
「うん」
まだ腑に落ちないような顔をしていたが軽く舌打ちをして、カチャカチャとこたつの中でズボンのチャックを閉めるとタオル片手に立ち上がった。
涼がいなくなり、すうっ、て涼が触れてたところが涼しくなって少し寂しく思ったのは涼には言わないでおくことにしよう。
「涼あんたちょっと勃ってるわよ。何?そんなに昴流君可愛かったの?」
「…詮索したら、どうだったっけ?」
「ウイッス」
「後、人の股間ジロジロ見んな腐女子」
「や、見てないから。ふっつーにしててそこに目が行くのよ」
え…っ、あ、本当だ。涼ちょっと勃ってる…。
ごめんね、結局俺負けちゃって涼のことあんま気持ち良くしてあげれなかった。
イかせてあげる位なら…。
…とか言ってたら最後までしちゃいそうなんだよなぁ…。真さんの言う通り、続きをする…のは難しそうだ。それに、涼風呂に入る気になったのに俺がそんなこと言ったら多分、終わるまで入ってくれない。
…本当にごめんね、涼。無理させちゃって。
「あんたの場合堂々としすぎなのよ。隠そうとしなさいよ」
「別にお前だし良いだろ」
「否、見せなくて良いわよ」
「腐ってるから俺のちんこ好きなのかと思ったわー」
「誰があんたみたいなヤリチンのを…!!」
「それでも兄に『勃起したら何センチ?というか見せてくれたら助かる。描くから』…って訳のわからねぇ頼み事してくんのはお前だけだろうよ。聞いたとき耳疑ったぞ。あれ何年前だっけ」
「5年前…?でも仕方無いじゃない。本描こうにも基本モザイクかかってて描けないんだから。気軽に頼めるのあんたしかいなかったのよ」
「だからってな…」
…うわあ、過去にそんなことが。
真さん描いてた漫画そういうシーンもあったし…。探せば資料はある…かもしれないけど、実物見たかったのかな?リアリティー主義…?あんな可愛い絵描くのになあ…。模写みたいなもんなのかな?
それでも涼に頼もうと思い、それから実行するなんて、ある意味凄い精神力の持ち主だ。だって実の兄だぞ??否、実の兄だからこそか?そりゃあ友達にも頼みにくいだろうし…と言うかそんなこと頼んだら『そう言う目で見てきてる』って勘違いされる筈で。そんな心配がない家族は良い模写体だったのだろうか…?それに、涼は真さんのことをちゃんと理解してる…と思うから、その面でも頼みやすかったのかも。
「…見せたの?」
「見せるわけないでしょ…仮にもこいつ妹で一応女だしさ。だからあんま修正かかってない漫画何冊だっけ。60冊位買って渡した」
「60…っ?!」
「いやー、本当良い奴ばっか選んでくれてて、練習しやすかったわ。感謝ね」
60冊…1桁間違えた訳じゃないよね?
喧嘩ばっかしてあんまそういう風に見えないけど真さんのこと大事にしてるんだな、涼。
じゃないと真さんのためにこんなに買ったりしない。
何だかんだ言って"兄"なんだな、ちゃんと。
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