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「マイハニーー朝だよ起きてー」
翌日、五月蝿い目覚ま…元気な兄貴の声で起こされた。
「…はよ」
まだ布団から出たくなく、体だけ兄貴の方に向ける。…もうちょっと寝ていたい。
「…元気ですね朝から」
「1時間前に起きたんで、ばっちり俺は目覚めてますからね。昨日楽しめました?」
「とっても」
「昴流ってばおせまさん」
「え、えっ…?!」
2人の会話、それから兄貴に言われた言葉を理解するのに覚醒していない頭では時間がかかって、理解したと同時にぼひゅんっ、と頭から煙が漏れ出し、一気に脳の働きは正常に戻った。
「ちがっ、ちが…兄貴…!」
「茹で蛸昴流かわいー。何回したんだ?」
「そんなに…っしてない…!!」
「あ、逃げちゃった…」
兄貴にとっては興味本位。責められてるわけではない。
けれど俺にとっては触れてほしくない話題。
布団という殻に籠って『これ以上は受け付けない』と態度で示すと兄貴は苦笑したがそれ以上は聞いてこなかった。
「昴流がしたいだけすれば良いけどさ、腰大丈夫ー?湿布貰うか?」
「いいい要らない…!だい、じょぶ…だから…!!」
「それなら良いんだけど、辛かったらちゃんと言えよ?…じゃあ俺戻るから着替えたら来てね。椿先生もー。イチャコラしてると真ちゃん来ますよ」
「…嗚呼…はい。そうさせてもらいます」
布団の上から俺を撫で、兄貴が部屋から出ていく。
涼に「出ておいで」と言われ頭だけを出すと、布団を剥ぎ取られる。布団のシーツを取って、布団は畳んで押し入れへ。
スーツケースから着替えを取り出して服を着替えていく。
…昨日寝る前にちゃんと下着穿いたからノーパンじゃないからな。寝巻きも自分のに着替えた。ちゃんと。
着替えれたら洗面所に顔を洗いに行く。
まだわずかに残っていた眠気が冷たい水のお陰か完全に無くなった。
「昴流ワックス取ってー」
「あ、うん。……はい」
「ありがと」
ワックスとか、スプレーとか髪を固めるのが好きではないー洗うのが面倒臭いだけなんだがー俺には見慣れないケースの蓋を開けて涼に渡す。
涼はそんなに取るのかと思ってしまう量を一気に取って、手のひらで伸ばして髪に馴染ませていく。多すぎではと思っていた量も涼の手のひらから余ることなく消えていた。
馴染んだら慣れた手つきで髪を整えていって、いつもの涼の髪型が完成。
セットされてない髪型も幼く見えて可愛らしいけど、こっちもこっちで格好良いから好き。
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