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「…まあ、ちゃんと用意はしてるんだけどな」
「ふぇ…?…っんむ」
ふに、と唇に柔らかい感触。
唇とは違う、ふわふわしててどちらかと言えば新品のタオルに近い肌触り。
「ふふ、キスする昴流かわい」
「…むー…」
「…あん、可愛かったのに」
ふにふにとその物体を使って俺の唇で遊ばれる。
がしりとそれを掴んで引き剥がして終わる気配のなかった俺にとってはなんの面白味もない遊びを終わらせて正体が何かを確認した。
「人形…?」
「キーホルダー」
それはそうと呼ぶには大きい位の熊のキーホルダー。
もこもこしてる生地で目は何で出来ているんだろうか。キラキラしてる。
言葉で言い表すのは難しいけど、簡潔に言えば可愛い、凄く。
「お前が好きなのそれしか思い付かなくてさ。他に好きなのあるんなら言ってくれたら替えるよ」
「…んーん。嬉しい…これが良い」
俺が熊が涼に似てるって言ったから買ってくれたんだろ?
俺好きなものとか特にないから涼が俺のこと考えて買ってくれたのが凄い嬉しい。
鍵と携帯にはもう付いてるから明日から鞄に付ける。
「…熊かわい…ありがと…」
「お前が可愛い」
「んぅ…っ?!」
「そんなに喜んでくれるんなら幾らでも貢いであげる」
「え、えー…」
顎をクイ、と持ち上げて俺の下唇を吸うと格好良く笑って見せる。
俺が好きなのを好きなだけ買ってくれる。涼なら本当にてしまいそうだ。
けど、俺はそうして欲しいって思ってないから。1番はやっぱりお前からもらうプレゼントよりもお前自身。
だから、くれるとしても特別な時だけで良いかな。前みたいな、クリスマスとか。そう言うのだけでも十分過ぎる位だ。
「…涼の時間を貢いで欲しいなあ…何てごめんじょうだーー…ひゃうっ?!」
「お前は俺を煽るのが本当に上手だなこの小悪魔」
俺の腰に回っていた手が俺の重心を傾け、俺の体を宙に浮かす。
そして座らされた机の上。え、何怖い。
「あ、の…りょ…?」
「昴流のせいで勃ったから責任持ってしよっか」
「え゛っ」
お、俺そんなこと言ってない…。
冗談?!冗談言ったのが悪かったの?!!
…もうあまり涼に冗談言うのは止める。変態やだ怖い。
その後涼にペロリと平らげられた俺が涼の車で家に送ってもらったのは言うまでもない。
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