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その日は朝から電話してた。
俺はそう言うの苦手だから、相談する為に。
『涼の誕生日?』
「…う、ん…」
相手は真さん。
俺1人じゃあ涼の誕生日プレゼントを決めれないから家族である真さんなら涼が好きなのを知ってるんじゃないかと思って。
シュークリームも作ってあげるけどあれはケーキの代わりみたいなもんだから、プレゼントをあげてあげたい。
『本当昴流君健気…涼のプレゼントなんて昴流君があげるのならきっとあいつ何でも喜ぶわよ?』
「それが思い付かなくて…涼に何が欲しいか聞くようなもんでもないし…。何か無いですか」
『んー…そうねぇ』
少し悩む素振りを見せ「昴流君には悪いんだけど」と言葉を続ける。
『あいつ嗚呼じゃない?全く好きなのがないのよ。好きなもの、趣味共に昴流君、みたいな奴よ。昴流君と付き合う前は何事にも無関心な人間だったからね』
「そ、う…」
『だから昴流君がいてくれたらあいつ喜んでくれると思うわよ?』
「う…」
俺がプレゼント…って奴?
んー、どうせ涼俺がそう言ったらや…やらしい方向に行っちゃうから…それもしてあげても良いけど、もう少し何かしてあげたいな。
「ほ、かには…」
『他ねぇ…嗚呼、物ならあれなんかどうかしら』
ーネクタイー
男性へのプレゼントでオーソドックスなものとして挙げられているのを良く見るそれ。
でも、涼俺と比べちゃあ失礼だけど俺よりもお洒落さんでスーツなんて結構な数あるからネクタイもそれなりに持ってるだろうし、あげても意味ないんじゃ…。
『涼スーツは何セットも揃えてるけどネクタイの数は少ない筈よ。ここ何週間で大量に買い足してない限り。ネクタイに関してはそこまで拘ってないのよ』
へ、へぇ…そうだったのか…。
ネクタイには拘り特に無いんだな。俺てっきりスーツの倍位ネクタイ有るもんだと思ってた。
『だからまぁ、渡しやすいと言えば渡しやすいかもね。朝ネクタイ巻いてあげるーとかいって然り気無くプレゼントすることも出来るし?』
「あ、あー…」
その手があった。ネクタイ良いな。
問題は俺のセンス…?
だってネクタイだぞ。スーツの中心にくるんだぞ。それが変な柄だったら悪目立ちするだろ。
俺の場合、きっとその変な柄も変な柄だとは思わず買ってしまうと思う。
俺はそう言うセンスは全くないんだ。
『お店の人に聞きながら選べば良いじゃない』
あ、それもそうか。
うん、ネクタイにしようかな。…あ、ネクタイ繋がりでピンとかも渡しやすいかも…?
涼確かピンは持ってなかった筈。いつも黒板書くときネクタイ邪魔そうにしてて、付けてるとこを見た記憶はない。
『他にも…そうねぇ。昴流君じゃなくて昴流君ぽいものとか?』
「お、おれっぽい…?」
『狼のグッズとか。あいつのベットにあったでしょ。嗚呼言うの』
「嗚呼…」
涼が俺に熊一杯くれるから逆に、俺も俺?をあげるのも良いかも。
…うわあ、悩む。案が出なさすぎて悩んでたけど今度はその逆で悩んでしまう。
『決めるのは昴流君なんだから1番気に入ったのにすれば良いのよ。なんなら全部の店見たりしてね』
「ふむ…」
それが1番…なんだろうか。
真さんが出してくれた案をメモって考えてみるが決めれそうにない。
涼の誕生日までに買えるだろうか、プレゼント。
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