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「かれぴっぴ相談って~?」
「…その呼び方ダサいんですけど」
ファーストフード店で合流したその人は相変わらずな頭が悪そうな呼び方で俺を呼び、服装もチャラチャラとしている。
涼と全く性格も違うのに、どうして涼と友人なのだろうと時々疑問を抱いてしまう。
そんな人、徳井さんにも涼の誕生日プレゼントで相談することにした。昨日渡すもの探していたらありすぎて迷ったって言うか…。
色んな人の意見聞いて、それで候補を絞ろうかなって。
「可愛いのに…」と俺がダサいと言ったのに不満そうな顔を浮かべる徳井さんに本題を伝える。
「やっぱさ、昴流君涼には勿体無い。駄目健気過ぎる」
それに対し徳井さんが返してくれたのは、アドバイス…ではなくて、どう言った経緯でそう思われたのか不明な感想。
健気…は真さんも言っていた。
意味は分からないが。
「いや~、マジ健気。ここまで来たら尊い」
「と、と…?」
また出てきた。日本語じゃない日本語。
「涼のプレゼントなんてさぁ、適当に選んではいどうぞ、で良いのに。あいつ何でも喜んでくれるよ?絶対。それが昴流君が食べて処分しようとしていたコンビニのお握りの塵だとしても」
「え、ええ…」
それはプレゼントではなく嫌がらせでは…。
「まぁ、大袈裟に言うとってこと。椿なら昴流君があいつのことを考えて選んでくれたプレゼントなら何でも喜ぶと思うけどなあ」
「む…」
「正直俺もあいつが好きなのとか分かんないからもののアドバイスは出来ない。…ぶっちゃけさ昴流君がお洒落して仕事帰りの椿を『お帰りなさい。ご飯にする?お風呂にする?それとも俺?』って出迎えてくれたらあいつ失神レベルで喜ぶよ?これ絶対」
「え゛」
そ、そんなんで喜ぶのか??
しかも絶対って。相当な自信だなおい。
つかこれ前愁と似たような会話をした記憶が…。
俺はしないからなそんなの。台詞が恥ずかし過ぎる。何だよそれとも俺って。無くて良いじゃんそこ。
「…あ、それプラスランジェリーに挑戦とかは?」
「は?」
「疲れて帰宅してきた椿がさぁ、ランジェリー中に着てる昴流君に『ご飯にする?お風呂にする?それとも俺?』って出迎えてもらうんだぞ?あいつそれだけで疲れ吹っ飛ぶんじゃない?」
…まぁ、うん…。それは俺でも想像出来る。
あの変態はそうしたらきっと喜ぶ。
どの位かまでは分からないけど…。
否、でもしねぇぞ。俺前断ったじゃんランジェリーは嫌って。絶対穿かねぇ。
「…まぁ、最終的には昴流君が椿に喜んでもらいたいって気持ちが伝わるんなら良いんじゃない?椿もこんだけ尽くそうとしてくれるかれぴっぴならそれだけで幸せっしょ」
俺がどんなに言おうとその馬鹿みたいな呼び方は直らないらしく、もう突っ込むのは諦めた。
幸せ、な…本当にそう思ってくれるだろうか。
俺が涼に何かしてもらって嬉しい位に涼も嬉しい?
そうなのが1番だけど、やっぱりプレゼント悩んでしまう。どれが1番喜んでくれるかなあって。
…あ、徳井さん案は却下。勿論。
何て言うか、これは論外?
「もうさ、3個位に絞って全部買っちゃえば?」
確かに、プレゼントが1個じゃないと駄目って決まりはない。このまま悩んでたら買い損ねるかのは想像出来る。
うん、その案は採用させてもらいます。
3個は多い気がするから最低2個までに絞るの頑張る。あ、でもスーツ関係ならセットで渡した方がデザイン的には良いのかな…?うーん…、それはもし買うんなら店員さんとかに聞こうかな。
プレゼント贈る機会がなかった上に俺のセンスの問題が重なって不安だ。クリスマスのはまだ小さいものだから何とかなってたけど、変なの買わないように気を付けよう…。
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