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イくと同時に抜かれた綿棒。塞ぐものがなくなり勢い良く飛び出した精液が、俺の腹だけでなく、シーツにも飛び散る。
射精感がいつもより長く感じ、体に溜まる快感が中々抜けず、びくりびくりと体を痙攣させる。
「ふふ…、ビクビクして可愛い。そんなに気持ち良かった?」
「んぅ…」
「あらら…、飛んじゃったか。蕩けちゃってかわいー」
涼にふにふにと薄開きになった唇を押される。
涼がクスクスと笑って何かを言っているが、イった余韻で上手く頭が働かず聞こえてはいるんだけど何を言っているのか耳から耳へ通り抜けて聞き取れない。
「すーばる。俺まだ挿れれてないんだけど」
「あう…っ、?」
ぺちぺちと涼に頬を叩かれる。
ピリピリとした痛みに少しずつ体に残る快感が薄まっていく。
完全にではないが、頭が覚め、俺が話を聞ける状態になったら、涼がもう1度、質問を口にした。
「気持ち良かった?」
「ん…、よか…たっ」
「今日はもう疲れた?激しくしすぎたもんね。無理そう?」
「んーん…だいじょ、ぶ…」
無理ならここで止める、とも取れるそれにふるふると首を横に振る。
ちょっと体怠いけど、出来ない程じゃあない。
それに、涼はまだ満足出来てないだろ?
「も、っとりょーの好きなことして…?」
涼は絶対に俺が嫌だと思うことはしないから。
だから涼を喜ばせたいって思って、こう言うことを言えるんだと思う。
涼のこと信じてなければ好きにして…なんて、言わない。
「…へぇ。じゃあ俺の挿れてって強請ってみてよ」
「…うぇ…?」
「何回もしてきたから俺がどう言えば喜ぶか…ふふっ、分かるよね?」
「あ、う…」
涼が喜ぶ言い方。それは、そのやはり涼にリピートしろと言われたときのようなものが1番喜んでくれるのだろうか。
恥ずかしい、けど涼が喜んでくれるのなら頑張る。
…なんだけど、Sな涼が満足してくれるような台詞…だなんてどれがベストなのかSの気持ちが分からない俺が分かるわけもなく。ぐるぐると頭を悩ます。
「すーばる?俺が決めてあげよっか?」
「う…、ま、まって…」
涼に早くと催促され、更に頭を回転させるスピードを速くさせる。涼に決めさせたら駄目だ。絶対。
何でもするって言ったじゃん作戦を使って大量に卑猥な言葉が並べられた恥ずかしい台詞を言わせるんだ、きっと。涼変態だもん。
考えても思い付かないから、もう言わされてきたことをちょこちょこアレンジしたら良いかって考えに至る。それでも自分で考えるには難易度は高いけどまだましだ。
気に入らなければ涼のことだから言い直させる筈だし。
考えること2分。やっと今まで言わされてきた、その中ではましな方の台詞を纏めれて、1度心を落ち着かせ、恥ずかしい気持ちを抑え、口を開いた。
「涼、の…ちんこ…す…っすばるの…、ぉ、お尻に、くださ…ぃ…」
ましとは言っても恥ずかしいものは恥ずかしく、羞恥を抑えきることが出来なくて、どんどん小さくなっていく声。最後なんて声になっていたかも分からない位に。
涼から逸らしていた目を、反応を見るためにちらりと向ける。
…と、涼は何故か目を丸くさせていて。予想外の発言とでも言うかのようだ。
何か、間違っただろうかと不安になり涼の次の動作を窺っていると、涼が深く溜息を吐いて、額に手を当てた。
「りょう…?」
「…お前健気過ぎ。俺喜ばせたいって気持ちが凄ぇ伝わってくる。…嗚呼糞…」
「ひ…っ?!」
「期待以上だよ、この小悪魔」
髪を掻きあげた涼の目は、獲物を捉えた獣そのもので、ギラギラとしたその瞳にびくりと肩が跳ねた。
喜んではもらえたけどちょっと方向性を間違えたみたい。時よ戻れ…なんて。まぁ無理だよな。
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