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遅れて理解した優しく囁かれた全く優しくない台詞の意味と、目の前にあるレンズに全身の血液が暴れだす。
「やっ…りょお…っ!!」
ブンブンと首を降り、上半身を捩らせたりと抵抗する。
カメラには結合部どころか自身のも丸見えで、その上恥ずかしい格好までさせられて。それで撮られながらイって、とか恥ずかし過ぎる。無理。
「えー…じゃあ俺がカメラ持って撮ろうか?」
「ど、っちも…っぁう…、おなじ、ぃっ…!」
涼には止めると言う選択肢がないらしい。
俺が嫌々と言っても他の方法を切り出して、それで撮るかと聞いてくる。
俺が、自慰してるの撮ったのにまだ撮りたいのかお前は。あれもあれで俺頑張ったのに。
「俺に挿れられて、奥突かれてイってる昴流の顔最高に可愛いんだよね。だから撮りたいんだけど…駄目?」
「だ、だめ…っ」
涼にとってはこれは自慰とは全くの別物…らしいが、俺にとっては似た様なもんだ。寧ろこっちの方が酷い。恥ずかしいものは恥ずかしいんだ。
抽送を止めて、そうやって耳元で囁いたってそれが変わることはない。皆が皆お前みたいな変態サディストだと思うな。馬鹿。
「…すーばる、これ動画に残ってたら俺仕事頑張れるのにな」
「あう、ぅ……」
「なかったら俺我慢出来なくて仕事すっぽかして昴流抱きに行くかも」
「狡い…っ!!」
俺が折れてしまうようなことを、残念そうな声音で呟く涼。絶対それは俺がそうすれば最後は頷くと分かってて、意識的に言ってるもので。
「…ね、駄目?」
ほら、やっぱり。しょんぼりとして言って追い討ちをかけてくる。
どうせその表情の裏では意地悪く笑っている癖に。そう分かっていても俺はこいつのこの顔に弱くて、抵抗するのを止めてしまう。1回だけなら許してあげても良いかなって思ってしまう。
「…その…い、ぃ…っかい…だけ……」
「ふふ、ありがと」
「ひにゃ…っぁ…」
涼の腕の中で大人しくなれば、ふわりと微笑んで俺の耳にかぷりと甘噛して。
舌を尖らせて耳の中に入れるようにして舐めながら、俺の足を持ち上げて行為を再開させる。
「ふぁぅ…っあ、あっああっ…~っぁあ…」
「…っ、ん…昴流、手取ってあげるから乳首自分で弄って?好きだろ?」
「んゃ…っ」
片手で器用に腕の拘束を解いて、俺の手を胸板の方に持ってこさせる。涼を横目でみると「やって」と謎の威圧感がある笑顔を向けられていた。先までのあの残念そうな顔は何処に行ったのか。やはり計算の内だと分かっても咎めようにも咎めれない。
1度ちらりと涼の方に視線を送った後、遠慮気味に捏ねだすと、それを確認した涼の手は俺の腕から足の方へ戻っていった。
「あっあっ、あっ…っああぁ…?!らめ…そんな、ついちゃ…ああァぁっ」
くりくりと側面を摘まんで擦ってみたり、ピアスのチャームを引っ張ってみたり。そうやって俺が涼にされる時のことを思い出しながら自身の胸の突起を弄っていると、急に涼の動きが激しくなって。
浅いストロークな上に速くなったそれが、ガツガツと奥を突いてくる。
しかも、それを俺の体を支えながらやっている訳で、どっからそのスポーツ系の男子高校生並の体力と、力が湧いてくるんだって言いたくなる。現役の琉生に劣らないのではないだろうか。変態は思考回路もコスモ級だけど体力もコスモ級なんだろうか。
「んやぁ…っあっだめ…らめぇ…っおかひくな…ちゃぁぁっ」
「なれよ。飛んじまったお前も俺にとっては興奮材料でしかない、…ン、やらしくて凄ぇ燃える」
「へんた…ああぁぁンっっ!あ、あっらめ…しょれ…おれ、イちゃ…ぁっ!!」
「…ククッ、次は焦らさないからイって良いぞ?」
「あ、ぁぁぁあ…っやぁあっ…!」
涼の力は無限に出るらしく、更に挿送は重たいものへと変わる。
ゴンゴンと下から容赦なしに突かれて、快感が身体中に鈍く響いて、頭の中がぐちゃぐちゃになってしまう。
耐えられない刺激が涙として体外へと出る。
俺は乳首を弄るのなんて忘れて、涼にしがみついて直ぐそこまで来ている山に、ぎゅううっ、と瞼を閉じた。
「~っ…あ…ああぁぁぁあアぁッッ」
全身に強い電流が駆け巡ったその直後、視界に火花が散った。
体を仰け反らせ、カメラに向けて白濁を撒き散らす。
腹の奥がじわじわと温かくなっていくのを感じながら、痙攣し達した余韻に浸る体を涼の胸板に預け、はふはふと肩で粗い呼吸を繰り返した。
「ふぁ…、はぅ…ん…」
「…っん…、えろ可愛いイき姿御馳走様」
「んぅ…っ」
射精後特有の脱力感にぐったりとする俺をよしよしと撫でて頬から首筋へと段々下に落としていきながら、至るところに唇を重ねる。
「昴流、しんどくない?眠たくなってきた?」
呼吸が落ち着いてきた頃、涼がそう聞いてきて、俺は反応に遅れながらも涼にふにゃりと笑って返した。
「らい、じょ…ぶ…」
正直体は怠く、限界も直ぐそこまで来ている。
けれどそう何回もいつもみたいにイって無いからだろうか。激しさの上位に入るであろう今回の行為にいつもよりは怠さは感じられない。眠気も意識を手放してしまうほどのものではなく、イった直後だからある…と言った方が近い。
「…へぇ」
「うにゃ…っ?!りょー……??」
涼は意味深な笑みを浮かべて、挿れたまま体勢を変え、指1本動かせないでいる俺の上に覆い被さってきた。
「じゃあ、もっと行けるよな?…たまには俺のペースで良いんだろ?」
髪を掻き上げて、興奮が収まりきっていない熱を帯びた瞳に、状況を飲み込めれていない俺の間抜け面が映る。
どうやら、夜はまだまだ明けてはくれない…らしい。
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