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正直、撮ったことは自分が何でもすると言ったのが悪いのであれだが、涼がしている作業を見てしまったことには後悔している。このまま気付かず、仕事をしているのだと思っていたらどんなに幸せだったことか。世の中、知らなくて良いことは沢山ある。
「あ、この昴流えろい」
「…~っ!!パソコン消せ!馬鹿!」
「え、無理。出張までに繋げとかないと」
悶々と頭を抱える俺の隣で、動画を見、口笛を鳴らす変態。撮ってしまったからには文句言わないけど…せめて俺がいないところで見て欲しい。
自分が感じてる声とか、顔とか。出来れば見たくない。
何で俺ばっかいつもこんな目にあってるんだろ。こいつがSで変態だからって言われたら終わりだけど、こいつには恥ずかしく思うことがないんだろうか。
…変態だから、思考回路と一緒にそう言うの宇宙に置き去りにしてきたんだろうか。
…否、そんな筈。流石に涼とて羞恥を抱くこと位…なぁ…?
嗚呼…何だろこれ。涼が照れてるところは見たことあってもそう言う意味で顔を赤くさせているを見たことがないからか、今凄く恥ずかしがらせたい…いつもの仕返しをしたい衝動にかられる。
「涼は、恥ずかしいって思ったことない…の…」
「え、恥ずかしい…?……特に?小学生位ならあったかもしれないけどね」
「む…」
「あ、昴流の可愛さにいつも悶えさせられてるよ?」
その代わりにと、付け足されるが、悶えると羞恥は違う気がする。
少し考える素振りを見せたことからして、本当に小さい頃を除いたらないのかもしれない。
早くも挫折しそう。
否、涼が幾ら脳内コスモでも何か絶対ある筈だ。
「……こっこ、の涼…腰……えっち…」
「そう…?でも昴流のえろ可愛さには負けるな。ほら、俺が奥まで突いたらビクビクッて体が…嗚呼、またなった。ふふっ、可愛い…」
「あう…」
試しに映像にある涼を指差して、涼の腰使いに対してコメントしてみるが、笑って返され、逆に俺が恥ずかしい思いをすることに。
俺が恥ずかしく思ったことをやってみたら行けると思ったのに、見事ブーメラン。涼に『厭らしい』とか、『えろい』とか。そう言う類いのものを言っても掠り傷も与えることは出来ないらしい。
色々と試してみたが結果はどれも同じで、俺が赤面するだけで終わる。
本当にこいつは恥ずかしがると言うことがないのだろうか。それともただ、変態過ぎてそう言うことへの感覚が薄くなってしまっただけなのか。
…涼の場合どっちもあり得る。
「すーばる。今日はハメ撮り観賞でもする?」
「ふえ…っ?!」
「その腰じゃあデートも難しいだろ?」
何を言い出すのかと思えば、俺は全く得しない今日の予定。それはお前がただ俺が恥ずかしがってる所を見たいだけだろ。
…待て。動画。そう、動画だ。
これは俺が中心に撮られてるが、もしかしたら自分だけを撮られたら涼だって恥ずかしいと思うんじゃないのか…?
「…それ以上意地悪するなら…俺も涼の動画とる…」
これで抵抗してくれたのなら当たりで、少しだけ撮って、涼が照れてるとこ見たらこの仕返しも終わりにしよう…ってそんな軽い考えで言っただけだったのに。
「良いよ?昴流が撮って、それをおかずにすると思ったら凄ぇ燃える。今から撮る?俺が自慰すれば良いの?」
何でこいつはこんなにもノリノリで返してくるのだろう。
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