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自分が撮られるって言うのにノリノリで、俺が断るも時既に遅し。
その気になった涼にフル充電されたカメラを持たされ、現在、日が入り、明るい寝室にいる。
俺は発言を間違ってしまったらしい。
「りょ…お…俺、やっぱ良い…っ」
「撮りたいんだろ?」
「とっとと撮りたいとは言ってない!!」
ベットの縁に座った涼が「何すれば良い?」って感じの視線を寄越してきて、平然としている涼のせいでこっちが恥ずかしくなってくる。
俺は記憶が正しければこれ以上意地悪したらやり返す、的な意味で言った気がするんだが、どう言う訳か涼の脳内では俺が撮りたいって言ったことになってる。解せない。
「ほーら昴流。俺に何して欲しいの?可愛い昴流のお願いなら何でも聞いてあげる」
「だだから俺…良いから…!無し!先のやっぱ無し…!!」
「えー…遠慮しなくても良いのに」
遠慮なんかしてない。こんなことで遠慮も糞もないだろ、まず。
と言うかそれ以前の問題じゃん!!俺マジで撮りたいって言ってねぇもん!!何でそんなにお前はノリノリなんだよ…?!
「昴流が可愛いこと言ってくれたからなぁ…。俺をおかずにする昴流とか想像するだけで興奮する。…まぁ、ナニ位今更じゃない?」
そんなことを聞くとふっつーに返された。
前者は置いといて…最後の何。今更?!否、確かにそうだろうけどよ。じゃあそれが恥ずかしくて渋ってた俺は何だったんだよ…!!
嗚呼もう…!何でこうなっんだ。俺はただ仕返しに涼が恥ずかしがらせたかっただけなのに…っ!!あれか、S相手に仕返しとか考えたのか悪かったのか。
でも、だって。見たいじゃん。涼が恥ずかしがってる所!いつも俺に意地悪してるんだからたかだか1回許されるだろ、うん。
…あ、でも、でも。もしかしたらやり始めたらこの変態ドSだって恥ずかしがるんじゃ…?
その可能性は20%にも満たさなそうだが、0ではない。ずっと撮られるんだからあり得なくはない。と言うか、これでそうならなかったらこいつが羞恥を感じることなんて本当に、ないんじゃないだろうか。
…うん、そうだ。きっと多分、恐らく。恥ずかしがってる筈だ。
「お、おれ…みみ見とくから…録画始めたら好きに…して…」
「えー、具体的には?」
「なっ…いから…!」
「はいはい」
顔が熟した林檎みたいになってる俺をクスクスと笑う。余裕すらも感じられるそれに、俺が主導権を握ってる筈なのに、手のひらで転がされ、いつもみたいに意地悪されてる気分になる。
早くも可能性のメーターが15%まで下がってしまう。が、もう後には引き返せない。ここまで来たら意地だ。絶対涼が恥ずかしがってる姿見てやる。
カメラを三脚で固定し、涼が映る所に高さを調節して、録画のスイッチを押す。
録画を始める時独特の音が鳴り、カメラに録画中を知らせる光がついた。
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