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昼休憩に愁と琉生の3人で昼食を食べる。
涼がいないから場所は教室。毎日愁と涼、時々琉生も入った言い争いを聞きながらご飯食べてるから不思議な感じだ。
『今日の昼飯超美味しかった。
デザートに昴流食べれないのが残念』
「…っぶ…、げほ…」
食べている途中で携帯の通知が鳴り、確認で携帯の電源を入れる。メッセージは涼からでその内容に思わず噎せる。ご飯喉に詰まるかと思った。
この男は。いつもそう言うことばかり考えているのか。そうなのか。それって大丈夫なのか?頭正常に働いてるのかな。
「どうしたの?噎せちゃって。椿にセクハラされた?」
「え、あー…?そんな感じ…なのかな…?」
「きもいって返せば?」
「それは…」
涼が変なこと言うの今に始まったことじゃないもんなぁ…。それに冷たく返しちゃったら涼落ち込むかも。あ、そこまで豆腐メンタルじゃないか。
メールの返信に困る…。ここはあえてスルーして最初の文にだけ返事をするべき?
『良かった。夜もちゃんと食べてね。仕事頑張って』
悩んだ末にスルーすることを選択した。仕方ねぇじゃん。返事に困るんだもん。俺食べれないの残念って言われて俺どう返したら良いの?
「あの、狼城君…」
「…?」
もきゅもきゅと咀嚼しながら急に名前を呼ばれた方向に首だけ向ける。俯いてて良く顔が見えないけど、ちょびっと耳が赤くなってる女子。
「…何?」
ごくんと喉を動かし口の中を空にして、用件を聞いてみる。
「えっと、甘いの苦手って聞いたから少し抑えてみたんだけど…良かったら受け取って下さい…!」
「え…、ぁ…っ」
「ヒュー、ルウちゃんモテモテぇ」
「今日で何人目?」
その子によって眼前に突き出された可愛らしい袋。2人は隣から冷やかしを入れてくる。
五月蝿い。琉生も愁ももらってた癖に。俺今のところはお前らよりはもらってないと思う。去年愁に全部あげたからかな。もらうのは去年より少ない。
涼がもらったって知ったら嫉妬しちゃうし、話したこともない人にもらってもどうしたら良いか困るだけだから正直に言うと要らない。
とは言え、良かったらって言ってるけど断ったら向こうを傷付けてしまうのは目に見えていて受け取るしか選択肢は元からなく、礼を言って受け取った。
女子が去って行った後で鞄の中にもらったものを突っ込む。去年より少ないとは言っても、俺の鞄の中は愁のバックみたいになってて、溜息。
別に、俺のこと何も知らないのに好意を寄せられることがうざったらしい訳じゃない。寄せられても俺には涼だけだし、これから先もらった人達と話すこともないだろうし。
今までと同じで俺をどう思うのかは相手の勝手。そこでどうこうは言わない。どうでも良いって言うか。気にしたところで俺には何もできない。
だから言わないけど…何と言うかなぁ。この量を見てるとどっと胃が疲れてくる。
俺こんなに菓子食べれないんだけど。全部食べるのに1ヶ月以上かかりそう。毎日チョコレートって胸焼けしそうなんだけど。愁毎日菓子食べて良く胸焼けしないよな。
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