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俺が甘えたらその分…ってどう言うことだ。
意地悪でお強請りしてみろって涼しょっちゅう言ってくるけどつまりはずっとそうしろってこと…なのか…?
そ…れは俺の心臓が持たないから止めて欲しい。
「す、するんなら普通で良い…お、お強請りとか…ずっとするのはハードル高いって言うか…」
「お強請り?しなくて良いよ?」
「えっ」
その返答に俺の方が吃驚。え、違うの?
じゃあそれってどう言う意味…なんだ…??
「今日の主導権は昴流。俺も触りはするけどね、あくまで手綱は昴流のもの?」
「え、え…っ?」
「ふふ、いーっぱい甘えて良いからな。…嗚呼、そうなったらこの体勢はあれか」
「あわわっ…?!!」
俺に覆い被さってた涼が俺から退けて、俺を起き上がらせて自身の膝の上に向き合うようにして座らせる。
涼の言っていることがまだ完全に理解出来ていないが、もう既に決定事項のようだ。
えっと…主導権ってことは、涼にされるがままじゃなくて俺からも涼に何かするってこと…?
涼が俺にしてくるみたいなことを、俺が、涼に…??一時だけじゃなくて行為中ずっと自分からしてって言われるのは初めてで、これはこれでお強請りとは違う恥ずかしさがある。
「ほら昴流、早く」
「ひぅ、ン…っ」
腰に回った腕がするりと尻を撫で、流れるようにその指は谷間の方へ行き、服越しに蕾の入り口を指先でつつく。
その表情には意地悪気なものはなく、本心から俺に甘えて欲しいと思っているらしい。
きっと涼は俺が出来ないって言っても今日は何がなんでも俺を甘やかそうとする。そんなてこを使っても動きそうにない涼に俺が折れるのは毎度のこと。
恥ずかしい気持ちを堪えて涼の首に腕を回して体を密着させると、涼の綺麗な唇に吸い付いた。
「ん…、ふふっ昴流ってばほんとキス好き」
それに涼は笑いながらキスを返してくれて、唇を舐めれば口を開き、舌を出してくれる。
その真っ赤な舌を甘噛みして、涼の口内に舌を侵入させ、深いものにしていく。
「ふぁ…、ぁぅ、ん…む…っ」
自分からしているのに声が漏れるのは殆ど俺で、キスで頭がぼぅっとしてくる。
力が抜け、唇を離して涼にもたれ掛かると、頭上からクスクスと涼の笑う声が聞こえた。
「キスだけで腰抜けちゃって可愛いんだから昴流は」
「うー…」
「っうお…」
俺がリードを握ってる筈なのに涼にされているような感覚になるその余裕っぷりにむっ、となって涼を押し倒した。
涼が横になって俺がその上に…なんて滅多にない光景が広がる。涼はいつもこれを見ているんだろうか。
ただ、唯一俺でも分かる涼が見る景色と異なる点は押し倒した相手が微笑みながら相手の出方を窺っている所だろう。
「ふふ、次はどうしたいの?服脱いだ方が良い?」
「う、ううるさい…っする時はお、俺がするし…」
「くす…、はいはい」
俺が中々次の行動に移せないでいるとまたしても急かしてきた。
キッ、と睨んで涼は黙っててと視線で訴える。それも涼は笑って返答した。先から笑われてばっかだ。
その余裕をなくしてやろうと腰を屈めて涼の首筋に顔を埋める。何度も唇を落とすと擽ったいのか涼の体がぴくんと跳ねた。
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