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「あ、ルウちゃんソースついてる。かぁいい」
「んに…っ」
「だからイチャイチャすんなって」
ターミネーターが終わって、後1つアトラクションを楽しんだら時間もお昼近くになった。昼食を食べるにはまだ早いが、混む前に食べることになって、近くのフードショップに足を運んだ。
頼んだハンバーガーが思ってたよりも大きかった。量もだけどサイズが特に。俺の口の大きさには合わなかったせいで口の端にソースがついてしまったらしく、言ってくれるだけで良いのに愁が指で拭ってくれた。それを舐めるって行動も纏めてやることが涼と大差ない。
琉生は俺らにいちゃつくなって言うけど、琉生は琉生で食べてる俺を撮るの止めて欲しい。琉生にとっては涼に脅さ…頼まれたんだから大切なことかもしれないが、俺は恥ずかしい。
「次どこ行く?」
「んー、ジョーズとか気になる。あとスペースファンタジーとか」
「じゃあそこ行くか。…昴流も大丈夫か?」
「んー…怖くない?」
「多分。…スパイダーマンみたいな感じじゃないのは保証する」
「じゃあ行く」
俺にとってはあれが今の中では1番怖いから、それよりも怖くないなら大丈夫だ。もう俺ここまで来ると兄貴の運転以上に怖い乗ってないんじゃないのかって思いさえもする。
「ん…?嗚呼…、ルウちゃんもう無理そう?」
「…ん」
次の行き先を決めながらもっもっと頬張っていたんだけど、やっぱり俺には多すぎて、半分くらい食べたところでハンバーガーを握る手が止まってしまう。
そんな小さな変化にすぐ気づいた愁。反応速度が涼とほとんど同じだ。こう言うところは息がピッタリだと思う。
「ちょっとこれ多いもんね。無理して食べなくて良いよ」
「…昴流って少食だよな。それでちゃんと体重増えてるのか?」
「んー…先週52キロだった」
「それでもちょっとは増えてるのか…」
「んゃ…っ?」
「全然肉ないな。倒れないか心配」
琉生に横腹の肉を摘ままれた。引っ張ってるのほとんど皮で痛くはない代わりに擽ったい。
俺自身はたった数ヵ月で2kgでもかなり頑張った方で、増えたって思ってんだけど体重80キロを超すバリバリの体育会系の体型の琉生にとっては心配する数値なようで。お母さんか。
「ルウちゃんまだマシなんだよこれで。中学の頃は危ないライン行っててさ。成長期に入っても体重中々増えないのは俺も危機感覚えて色々食べさせたなぁ…」
「因みに体重は?」
「今の身長で1番低くて45行くか行かないか?位だったと思う」
「…昴流、これからもちゃんと食べないと駄目だぞ」
「…ん?嗚呼……??うん」
2人が泣きそうな勢いで頭を抱え出して。今とたいして体重が変わらないようにも思えるその体重に何て反応をしてるんだろう。たったの7キロの差だぞ?そんくらい探したらいるだろって言ったら俺よりも身長低いやつならなって怒られた。俺のお母さん達は厳しい。
「ルウちゃん向こうに戻ったら1回保健体育やり直そっか」
「…え、」
「それ良いな。保健の授業寝てるとき多いし丁度良い」
「点数が全てじゃないんだからねルウちゃん」
「お前まず自分が今どんな状況か知ることだな」
頭を抱えていた2人がバッと、顔を良いことを思い付いたとでも言いたそうにあげて、にっこりを威圧的な笑みを向けてくる。
…出来ればこのままずっと修学旅行が良いなぁ…。2人の目が怖い。
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