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「…ねぇやっぱり天使ちゃん、俺の部屋で今日一緒に寝ーー…」
「はいもうすぐで25分が経過しまーす」
「…あ゛ぁ?邪魔すんじゃねぇよ」
ろくなことではなさそうな涼の提案を遮って愁が時間の経過を報告する。そっから邪魔すんな、お前が悪いと今日も例外ではなく言い合いが始まってしまう。
25分。俺はそんなに経ってる感覚なかったのにもう25分なのか。確かにこれ以上は怪しまれるな。1部屋だけで点呼に30分以上かける教師なんて聞いたことがない。まぁ部屋に人が揃ってなければ別だけど、今ちゃんと3人揃ってるわけで。
色んな人から聞くには俺と涼は犬猿の仲って通ってるけどもしかしたら付き合ってるかもって思ってる人もいるらしいから、多分これ以上涼といたらそうかもってその噂がもっと広がってしまう気がする。多分って言うか、99%位の確率で。ほぼ確実?まぁ、うん、そうだな。
「涼、仕事戻って?」
「天使ちゃんまで…」
涼の為にも俺の為にも、これ以上噂がでかくなるのはまずいと思って愁と言い争ってる涼のスーツの裾を引っ張る。それにしゅんってしてしまった涼。もうちょっとだけならって許してしまいそうになった、危ない。
涼は俺のこと寂しがりって言うけど涼も寂しがりだと思う。可愛い。…そんなこと言ったら変態で訳の分からない涼語と共に怒られそうだから本人には言わないが。
「んー…頑張ったら、ご褒美あげる」
中々頷いてくれないから涼がいつも言ってるようなことを言ってみる。ご褒美なんて考えてないから本当に頑張ってくれた時のために考えとかないとな。
「…えっちなご褒美?」
「それしかないのお前は」
涼に考えてもらう手もあるなとか思ってたけどこの発言で却下。やっぱ俺が決める。
もう1度「頑張って」と涼の頭を撫でながら言えば、渋々って感じだったけど頷いてくれた。
部屋を出て行くときの涼はもう、仕事止めたいですオーラが半端なかった。つか今にも退職届出しそうな沈み様だった。
点呼が全部終わった後はメッセージが大量に来そう。そっちの分は会える時間が短かった分俺が眠くなるまでは返してあげよう。
俺だって、涼と一緒にいる時間が短くてなんとも思わない訳じゃない。この後、1日中喋れないって思うと寂しいって気持ちがない訳がない。喋れるんなら喋りたい。一緒にいたい。涼と同じ気持ちだ。
なんだけど、やっぱり今後のことを考えたら我慢するしかなくて。…休日は話せなかった分涼の傍にいれたら良いな。
『昴流もう寝ちゃった?(´・ω・`)』
思った通り、点呼が全部終わったんだろうなって時間にメッセージが1通。最後の顔文字に「仕事止めたい」ってのと「構って」って言うのが混ざってる気がして笑ってしまった。
そんなメッセージから始まった涼とのやり取りは俺が眠いのを我慢できなくなった1時までずっと続いた。
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