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全員揃い、時間になったから場所を移動して新幹線内へ。
帰りの新幹線でも愁は十分だろうに今食べる用だからとお菓子を、家に帰っても何もないし、かと言って買いに行くのも面倒だからと駅弁を3つ買って。これ以上荷物を増やして大丈夫なんだろうか。愁の指が帰ってる途中で本当に千切れそうで心配だ。つーかお前、先まで食べ物止まることなく食べてた癖にここでもまだ食べるのかよ。凄ぇな。
「ここにお酒があったら最高なのに…」
「家に帰ってからな」
「1秒後が家だったらなー」
「諦めなさい」
3日間飲んでいない酒が恋しいようで愁は菓子を食べながらまるで何かに取り憑かれたように酒酒って連呼する。終いにはサービスで買おうとして。琉生が必死になって止めてた。琉生の第2の呼び名は明日からお母さんだな。琉生お母さん。
ーピコンー
2人の親子会話を聞いていたら携帯にメッセージが入ったことを知らせる通知音が鳴る。確認したら涼からで、『トイレがない方の隣のデッキにおいで』って言うもので、人がいるのに大丈夫なのかと思いながらも席を立つ。
「何か涼から来たから俺ちょっと外に出る」
「いちゃつき過ぎないようにね~」
「…しないし」
こんなところで抱きついたりでもしてたら関係をばらすようなもの。涼だって分かってる筈だから多分話をするだけ…だと思う。何の話かは分からないけど。
ついでだから琉生が脅さ…頼まれてたカメラも琉生からもらって、デッキの方へ向かった。
「…っふふ、早かったね」
デッキに出たら涼がカシャカシャとミントタブレットの箱を鳴らしながら噛み砕いていて、珍しいものを食べているから好きなのか聞いてみたら「口寂しいから」…ならしい。
まぁ、確かに仕事中だから煙草吸えないだろうしそれ以前に新幹線内だもんな。涼ヘビースモーカーって訳じゃないけど数日吸ってなかったら吸いたくなるなるものなのかな?
「俺中毒じゃあないから別にいつでも止めようと思えば煙草なんて止めれるんだけどな。…昴流の可愛くてふわふわな柔い唇が恋しい」
「えっ…」
「今すぐにでもかぶりつきたくなるからそれ耐える為にこれと仲良くしてんの」
「…~っ!!ば…っっか!」
カシャコと音を鳴らしてまたタブレットを口の中に放り込む。涼の思わぬ発言に思わずでかい声が出てしまって聞かれてないかと周りをキョロキョロ。
見た限りじゃあデッキには俺ら以外いない。中にいる奴でこっちを見てる奴もいない。危ない。危ない。
全くもう。油断したらこれだ。煙草と全く関係なかったじゃないか。昨日点呼の時キスしてきたんだからそのままタブレット噛んで我慢しとけ馬鹿。
さっさと涼にカメラを渡して、馬鹿な発言をしたこの男を置いて席に戻ろうとしたら「少しだけ話したい」と引き止められた。
「お願い」って付け足され、涼のお強請りに弱い俺は可愛さに負けて涼と少し距離を置いて壁にもたれ掛かかった。今はいないって言ってもいつ誰が来るか分からないから隣にはいれない。
「昴流遠い。もっと近くに来てくれないの?」
「…バレるじゃん」
「じゃあ俺が近づくね」
「え。…ちょ、だから…!!」
俺がわざと離れたって言うのに涼と言ったら俺の話を聞いてないのか理解してないのか、はたまた聞かなかったことにしたのか近づいてきた。反射的に俺が離れたらまた距離を縮めてきて、隅の方へと追いやられてしまって背中に出入口の扉が当たる。
近い、近いってば。こんなん見られたら言い訳きかないじゃん馬鹿。
「りょお…見られたら…」
「大丈夫、トイレは向こう側だし俺らが乗ってる車両は学校で予約した所じゃあ1番後ろでこのデッキの隣は一般客。俺らを知ってる奴は来ないよ誰も」
「で、ででも…他の客が来て見られたら…」
「昴流今制服じゃないし俺が教師だって知ってる奴なんていないから誤魔化せるし大丈夫」
「あう…」
涼と壁のサンド状態。まさか新幹線内でされるとは思ってなかった壁ドンって奴をされて影を上手く使って俺の頬にキスしてくる。キスしたいの抑えてるんじゃなかったの。
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