アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
、
-
「どうやって今日学校を止めよう…」
その日は朝からずっと琉生はこんな調子で、気分がどんよりと沈んでいた。
と言うのも、今日が例の怖いお母さんと涼とでやる三者面談の日らしくて。時間を止めることもそのイベントから逃れることも出来ないから俺は頑張ってとしか言えない。
「期末テスト結果返ってきてねぇじゃん?つまり面談の時に渡されるってことじゃん?あり得ねぇ…」
「赤点何個あったっけ?」
「ねぇよ!」
「じゃあ平均以下」
「地理と生物以外全部だよ」
「うわぁおお疲れ様」
「もう嫌だ」
琉生が言うように、恐らく学期末テストの結果が三者面談の時に渡される。俺は良い点数取れた自信があるんだけど琉生はそうでもないらしい。今まで聞いてきた琉生のお母様像からしてほぼ全科目平均以下は…キツそうだな。
「ふぁいと」
「すぅばぁるぅぅ…」
俺にはアドバイスは無理そうだから代わりに応援。
でもさ、琉生部活頑張ってるし涼だって悪いところじゃなくて良いところも一応教師だから…ちゃんと言ってくれる筈だ。……多分…。
「ルウちゃんは?三者面談流星さん来れそうって?」
「んー…今日昼から土下座して休みとったって前言ってた」
「土下座は盛ってるよね」
「…うん」
俺の三者面談も今日。確か琉生の2組位前だったと思う。今日はそこまで仕事溜まってないからトラブルが起きない限り行けそうって言ってた。
「絶対椿ルウちゃんのこと褒めまくるのが目に見えてるわぁ…」
「なんだろうこの、俺との差」
「ルウちゃんに甘いのと下僕扱いしてる違いでしょ」
「えっ」
「解せない……!!」
え、涼三者面談で対応の差出すのかな。一応俺とは生徒と教師として接するわけで。そんな贔屓みたいなこと…するのかなぁ…。否でも…教師としてちゃんとするよね…?
涼なら涼には悪いけどどっちもありそうだから差がない方を希望。後それから琉生が差し迫る三者面談に生気を全て吸いとられていくような顔をしてるからあんまりいじめないであげてください。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
707 / 1113