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ー…おかしいー
指が3本までようやく入って、涼のを受け入れる準備をされながら、俺は薄々気づいていた違和感を確信した。
涼の指は後孔を広げる動きをするだけで、それは、中々俺の性感帯に触れてはくれない。いつもなら触ってくれるのに、時々そこを掠めることはあってもそれ以上はしてきてくれない。
お陰で媚薬の効き目以上にそこを触って欲しくて体が疼いてるような気がする。否、気がする、じゃなくて絶対。
「りょ…」
「ん?」
「さわ、ってほし…」
ついには我慢できなくなって、涼のズボンをちょいちょい、と引っ張った。涼はそのお強請りに「もう少しだけ我慢してね」と笑って返し、望んでたそこには触れてくれなかった。
「これじゃあきついかもしれないから挿れるのは後ちょっとだけだから我慢して?」
どうやら涼は俺が「早く挿れてほしい」と言ったんだと勘違いしているようだ。言葉が少なかった俺も悪いけど、お強請りって勇気がいるからまた言うのは出来そうになくて、頷いてその「後ちょっとだけ」が終わるのを待つことにした。
「ひぅ、っンぁ…、あ…ふ、」
「すーばる。今苦しくない?」
「んっ、くるし、くないからぁ…」
数分後に涼から確認を受け、あまりその問いに考えずにコクコクって頭を振った。
涼に他意がなかったとしても、結果として焦らされた体は触って欲しいってことしか考えれなくて、普通なら蕾に埋まっているはずのないものへの違和感なんか気にもしていなかった。
「じゃあ、挿れて良い?俺と限界だけど昴流がそれ以上に気持ち良いとこ触って欲しくて仕方なさそうだしさ」
「ふぇ…っ?!」
涼が上下のスエットを脱ぎ、鍛えられた体を露にしていく中で投下された爆弾に、思考が停止しかけた。
だって、その発言からして俺が触ってほしいの分かってたのに触ってなかった…みたいな…。
「~っ!いじわる…!」
俺はどうやら焦らされてたらしい。涼が慣らす方に集中してると見せかけて。じゃあ、じゃあ。それって俺が「触って欲しい」って言った意味も気づいてたはずだ。
また俺は涼の計算通りの反応をしてしまっていたらしい。俺って騙されやすい…?
「ふふ、ごめんね?」
俺が非難したらあっさりと認めやがった。
「でもさ、挿れてから触りたいなって思ってたのも本当だよ。今日は指でじゃなくて俺のでイって欲しくって。…駄目だった?」
「う…」
その言い方は狡い。そんな風に言われてしまったら意地悪したのもう怒れない。
「だから挿れて良い?昴流の気持ち良いとこ一杯触ってあげるから」
「ひゃ…っ?」
尻に固いナニカが当たり、直後にまた冷たいローションがかけられる。ソレはローションに馴染ませるように谷間をぬるぬると動く。俺が許可を出すまでその動作を続ける気なのか、蕾に時々擦れるだけ。
散々焦らされてしまったせいで、入ってきてくれないのが辛く感じてしまう。
そうじゃない。嫌。通り過ぎないで。欲しい。挿れて。ナカ触って。
蕾に涼のが触れる度、俺の欲望はどんどん具体的なものになっていく。それは膨れ上がるのが止まることを知らず、快楽よりも先に自身の欲で頭がぐちゃぐちゃになってしまった。
「りょ、お…」
「ん?なぁに」
「りょー…の、奥…ぃ…れて…」
「…ふふ、お強請り上手」
耐えきれなくなった俺は、手を伸ばして涼のに触れて、リーチの限界を感じながらも頑張って後孔まで誘導した。きっと涼から見た俺って今凄くだらしない格好と顔してる。
「昴流も良いよって言ってくれたし挿れるね」
「んっ…」
「…嗚呼、そうだ」
「ふぇ…?」
漸く動きを止め蕾にあてがわれたソレ。涼は挿れる直前、ふと思い出したような口ぶりでボソリと呟いた。俺が涼の顔を見て首を傾けたら「昔のこと喋っちゃったから色々と思い出すのかな」って笑いながら俺の頭を撫でて、言葉を続けた。
「俺ヤる時服脱いだことなかったし触るにしても手袋してたんだよね。ゴムは厚めの付けてたっけ。…好きになったら変わるもんだね」
「え…」
「大好き昴流」
涼が俺の背に唇を落とし、挿れようと動きを再開させる。蕾が押し広げられる感覚が伝わってくるが、今はそんなことよりも、全く別のことで頭が埋め尽くされていた。
涼に伝えられたそれは、口の中を触れられたことがなかったって新事実よりも衝撃的なものだった。
服、手袋、ゴム。肌と肌にある、絶対的な壁。性行為中素肌に触れようとしたことはなかった。でも、俺は最初から手袋無しで触ってくれたし、ぎゅーって抱き締めたりもしてくれて。えっちだって涼はゴムはするとしても凄く薄いので、無いほうが好きって前言ってた。俺の体温が落ち着くんだって。
これも最初からそうだったから気にもしてなかったけど全部俺が初めて。
「っ、あぁぁァン、ん…っ!」
「…っ、ぁ…」
そう思うと幸せで胸が一杯になり、きゅぅんって胸が苦しくなった。
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