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今年もクラスは愁と琉生と同じで、担任は涼だった。今年も俺と愁押し付けられたんだろうなぁって、涼の名前がクラスの名簿にある時点で察した。でも良かった。俺涼としか教師と話すことないし。ここで知らない人が担任になっても困ってたと思う。
「…嘘ぉ」
…涼に散々弄られてる琉生はそうでもなかったみたいだけど。
落胆の色を隠しきれてない琉生の頭をぽんぽんして慰める。今年はほら、優しいかもしれない…ことはねぇよなぁ。涼だもん。
「あ、椿なら菓子大量に持ち込めんじゃん。ラッキー」
愁は…、うん。まぁお前はそう言う奴だったよ。
「…っあ!ねぇルウちゃん!俺ルウちゃんの隣!」
「…え、そうなの?」
肩をツンツンされもう一度座席表に目を通した。一番後ろの隅っこ…は安定な俺の隣は『魔咲愁』と書かれていた。
「ふふー、やっぱり俺ら運命の糸で繋がってる。一昨年も隣だったし~」
「いやお前それはお前が無理矢理…」
「でも退いてくれたのは向こうじゃん!」
一昨年のは運命的なものと言って良いのか。3年連続なんの仕掛けもなしに隣だったらそりゃあ運命的なものはあったかもしれないけど。
…うん、でも良かった良かった。今年も誰も被害者は出ず、俺らも愁を止めないで済んだ。
「何で魔咲君が一番後ろなんでしょうねぇ…」
ただ、1人。涼は座席順に不服そうであったが。
「問題は起こさないでくださいよ」
「今まで大人しくしてきましたけど~?」
「そう思うなら机の上の菓子袋を脇に置きなさい」
「やだ」
「前の方にしますよ」
どうやら涼は愁が後ろの方に行くと注意するのが面倒になるから嫌ならしい…?愁基本寝てるから注意することと言えばこのお菓子の袋位。その菓子袋がまぁ…常に机の上で口が開いてあるから問題な訳で。そこはほら、俺からも言っとくから。席はそのままにしてあげて。今年こそ誰か犠牲者が出るから。
S.H.R.が終わった後で一応菓子袋あまり開けないようにしてあげてとだけ言っておいた。机の上からどけてって言わなかったのは、どうせ愁が寝るとき枕になるし良いかなぁ、と思って。
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