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教室に戻ると、俺が最後なんだから当たり前だけど俺以外は全員既に教室に戻っていて、体操服から着替え終わってた。愁は…安定でお菓子を食べてる。
「遅かったねルウちゃん」
「あー…うん」
そう言われるってことは、俺と俺の前のやつの間がかなりあったってことで、皆が着替え終わってんのも俺が遅かっただけ?…兄さんと涼と話してる時間長かったかもしれないからそのせいか。
「兄さんだったから…」
「あー。俺もねちょっと話したよ」
「へー」
「何かさぁ、めっちゃあの人心配性だよね」
「分かる。心配しすぎて心身病みそうだなって俺思った」
「俺もそれ思った」
「えぇ…」
兄さん2人にこんな心配されてるけど一体何を話したんだろう。心配しすぎて心身病みそうって随分な言われ様だな。
「何言われたの?」
「俺のことまず聞いてきて、んでルウちゃんのこと」
「俺もそれ。後体痛めないようにってケアのこと教えてくれたなぁ。流石医者?知らないことも教えてくれた」
「へ、へー…」
心配性って言われても無理ない…?
嗚呼、そういえば俺も会ったり連絡取り合う時良く体調は聞かれてるっけなぁ。確かに兄さんすげぇ心配性かも。
「…んで?ルウちゃん身長どうだったの?」
「……言わない」
「えー」
いつか触れられるとは思っていたその話題に変わり、俺は絶対に言わないと口を閉ざして愁から目をそらした。涼みたいに「それでも俺より小さいね」とか言われそうだから絶対に言わない。
「昴流、俺身長伸びててさ」
「は?」
「193センチ。190超えてた!」
「はぁ?」
琉生の報告に態度に出てしまうほどのイラつきを覚える。何でこいつはこんな高いのに去年よりも5cm伸びてんの。つーかなんでまだ成長止まってねぇの。ムカつく。なんなんだよ。お前が伸びるなら俺が伸びてぇよ。5cmって。そんくらいあれば愁と同じだし、涼ともたった3cmの差だ。
「まだ5センチも伸びるって来年200いけんじゃね?てかもうちょい伸びるっしょ」
「かなぁ…」
「は???」
そんなの俺許さないから。これよりもまだ伸びるってそんなに要らねぇだろ?否、お前はバスケするしタッパは必要かもしんねぇけど、俺にとっては要らねぇ。本音それ以上あったらただただムカつく。
「って…いてて…?!すばるさぁん…!痛い!痛いから!」
「縮め」
「それは無理だから許してごめんって」
いらっと来たから琉生の二の腕を摘まんでやった。ちょっと捻りも加える。世の中は不公平だ。皆同じ身長になれば良いのに。…それはそれで気持ち悪いか。
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