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朝生田は注意した方が良いと会って2日目にして要注意人物と認定された赤色わかめ。
そいつはそのことを知ってか知らずか、何度も俺らの教室に遊びに来た。愁が怒るからか連日で来ることはなく不定期に。
来たって愁が殴る寸前のとこで帰ってるから話し掛けにきたとしても話す時間なんて10分位しかないのに態々階も違うクラスに来る意味って何なんだろう。
「お前話す奴いねぇの?」
「狂ちゃんって結構躊躇いもなく言うよね」
だから朝生田がクラスに来たのが累計7回目くらいにそう聞いてみた。『狂狼ちゃん』から『狂ちゃん』になったのは俺がそう呼ばれると反応に遅れるから変えてくれと頼んだ結果だ。俺は名前で呼んでくれって意味だったのにそこまでは通じなかった。まぁ、『狂ちゃん』くらいなら…一瞬誰か迷うけど許してやろう。
「話す人は結構いんよ?」
「でもこっちにくんの?」
「1年同士で話せば良いのに。3年と1年ってクラスに距離あんだろ」
「そうなんだけど、狂ちゃんやルイルイとも話してぇじゃん?悪魔さんは俺と話そうとしてくんないけど」
「当たり前だろ」
どうやらクラスでぼっちって訳ではないらしい。この明るい性格ならそれが例え"偽り"の顔なんだとしても、ぐいぐいいけるよなぁ、そりゃあ。…あ、俺人のこと言えない。愁と琉生以外話す奴いないわ。
「狂ちゃんってさ恋人いんの?」
「…何急に」
「いやぁ、気になんじゃん?狂ちゃん可愛い顔してるから普通にいそう」
脈絡もない突拍子な質問。朝生田に気を付けろって言われた後だからそれが純粋な好奇心なのか、探りを入れているのかで悩んでしまう。いる、いない。どっちを言えば正解なんだこれは。
「昴流は俺と付き合ってんだよ。文句あんのか?」
どう答えようと迷っていると愁が横からフォローを入れてくれた。ここは新しい人は出さずに噂に乗る方向らしい。愁がそう判断したならそれが最善の選択なんだろう。
「じゃあ噂マジ?…へぇ。じゃあ狂ちゃん挿れられんの?」
「…へ…?」
「気持ち良いんすか?突っ込まれるのって。…前立腺だったっけ?」
「そ、の…えっと……」
まさかそんな話を日中から振られるとは思ってなかった。これはあれか?女と付き合ってるって言うのが正解だったのか?もうやだこいつ。
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