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「…ふは、狂ちゃん顔赤くなった。かぁわい。それ当たりってこと?それともこう言う話苦手なだけ?」
「あ、う…」
生々しい話に赤くなってしまったらしい顔をつんつんと朝生田がつついてくる。その隣で舌打ちをするのが聞こえ、気がつけば朝生田に向かって殺気を放つ愁の腕の中。
「どっちが抱くのとかどうでも良いだろーが」
「あー…恋人としては詮索されたくねぇ?ごめんごめん。狂ちゃんが可愛いから純粋な好奇心でつい?」
好奇心。今となってはそれも疑わしいが今はそれを信じといてやろう。でも次同じような質問したら許さない。俺が返事に困ってしまう。
「俺ヘテロなんで男同士はマジで勘弁だけど…、狂ちゃんは可愛いから良いかもな~」
「っ、やめ…」
「~っ!!てめぇ…!!」
朝生田に頬を撫でられ、意味深なことを言われる。そう言われてもあんま嬉しくない。男に好かれたいって思ったことはないから。それが動き1つ1つに過剰に反応する愁に対してのちょっとした挑発も含まれてたんだとしても、嫌なもんは嫌だ。
恐らく朝生田が予想していた通りに、愁がガタリと椅子から立ちあがり朝生田に殴りかかった。それをひょっこりと朝生田がかわす。
「先のマジで殴りにきてんじゃん…怖…。殺されそうなんで俺もう戻るな。ばいばい狂ちゃん」
「っ、ゃ…?」
それはもう然り気無く。俺が避けるよりも前にチュッ、と頬にキスされ、朝生田は一瞬にして教室からいなくなった。嵐のような奴だと思う。
「…うわっ?!な、なに…?しゅ…っ?」
「殺菌」
朝生田がいなくなったと同時に、愁の手が俺の方に伸びてきて、頬をごしごしと拭かれた。そんなにこすらなくても有害な菌なんてついてないから。つーか殺菌ならアルコールの方が……頬にアルコールはつけたくないなぁ。カサカサになりそう。
結局、大丈夫と言っても愁によって擦られ続けた俺の頬は擦りすぎで赤くなってしまった。
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