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涼に可愛いって絶対言わない、と心に固く誓い、頼んでいたものが来て涼が食べようとしたら熱かったらしく食べるのを躊躇った動作が可愛かったことも決して口にすることはせず。
言いたいことを頑張って耐えに耐え、店を後にした。
店に出たら可愛い可愛いって格闘する暇なんてなくなり、すっかり忘れかけていたがお仕置きの再開。恥ずかしい位なら涼の可愛いところを口にできなくても見ている方が断然良いと、食べたら店をさっさと出た自分を恨んだ。
「りょ…まだ続くの…?これ」
「ふふ、何か楽しくなってきたからもう少し」
俺は楽しくないし、心臓がばくばく言って、破裂しそうなんですが。もう、今これがお仕置きなのかそれを言い出しっぺの当の本人が忘れてただ単に涼が楽しんでやっていることなのか分からなくなってきた。
俺が恥ずかしくて逃げようとすれば涼はクスクスと笑う。お昼の時は可愛かったのに、今はドSな涼だ。
「昴流顔赤いね」
「涼のせい…!!」
「こう言うのは堂々としとくもんなんだよ。変に意識すると逆に目立つぞ?」
「う……」
涼に指摘され言葉がつまる。ある意味では正しい。俺が意識しすぎだってのも自覚してる。…でも、恥ずかしいものは仕方ないじゃないか。
「恥ずかしがりで可愛いなぁ…」
「ひ…っ?」
「ここが外なのが惜しいね」
ぎゅうって手を握られて、吃驚して手を退こうとしたら指が絡んできた。手を愛撫するような指の動き方にぞくぞくと背筋が震える。
にぃ、と意地悪く笑う涼。「今すぐにでも抱きたい」と目で訴えてきてる。俺が手を離そうとしたらより一層、その手は蔦みたいに絡まって。血液がみるみると暴れだし、頭がくらくらしてきた。
「…も、りょ…っ!!」
「…っふふ、続きは家に帰ってからな」
我慢できなくなって振りほどけない手をブンブンと縦に振ると、やっと離してくれた。本当にこの男は。絶対あれだ。お仕置きと称して俺の反応を楽しんでるんだ。絶対そうだ。俺は確信したぞ。
「次意地悪してきたら俺もう自分家に帰る」
「え、嘘ごめん許して昴流。もうしないから」
そういえばあっさりと、お仕置き止める宣言。最初からこう言っとけば良かった。
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