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厳選しにした結果、半分まで減らすことに成功した。俺はもっと減らしてもらうつもりでいたんだが、涼が「これだけは」って拒むから半分までしか、の方が正しいかもしれない。…だって半分って言えば聞こえは良いけど数で言えば十数個だ。
自分がつけるわけでもないのに、ピアスが入った袋を上機嫌で鞄の中に涼がしまう。楽しそうなその表情は可愛らしくはあるんだが…やっぱり数を減らしてもらったとは言え、それでも多い気がする数を買ってもらったことが申し訳なくもある。大切に使わせてもらおう。
「昴流、家に戻ったらピアス付けて?」
「…買ってくれたの全部?」
「ふふ、そう」
「まぁ…良いけど…」
そのくらいのお願いなら、と涼の頼みに頷く。
涼が買ってくれたピアス多分全部…つけれるとは思う。まぁ、ホールが足りなかったときは今つけてるの取れば良いか。
「楽しみ」
了承を得るとふわりと笑ってさらにご機嫌になる。
…本当、こんな涼を見てると昔はピアスに否定的だったのが信じれないよなぁ。
自分に傷を残す行為を自分からする。それが理解できない人は少なからずいるだろうし、涼が珍しい訳でもない。でも、そんな人がピアスつけてるの見るのを楽しみするようになる、とか滅多にないんじゃないだろうか。
まぁ、そう言えば「昴流限定」って言うんだろうってことは想像がつくのだけれど。
「昴流はピアスつけてるのえっちで可愛い」
「え、えっち…??」
「そう。耳とか、乳首とか舌も良いね。後へそも?…敏感なところに、存在主張するものがあるって、誘ってるみたいで興奮する」
「え、な…っ!!」
想像の斜め上を常に行くっていうか、何と言うか。
くりくりと耳たぶのバーベルを弄りながら言われたのは、俺の脳じゃあ到底理解できそうにないもの。誘ってるって…否俺別に誘ってないし…!!
「それと、単純に昴流は嫌な感じがしない。似合ってて可愛いよ」
俺がわなわなと涼の発言に戸惑っていると、涼にクスクスと笑われ、耳に触れていた手が頭の方へ。
頭を撫でながら俺にだけ聞こえるように耳元で囁かれたそれ。…それだけ言えば良いのにこの人は。絶対俺の反応を楽しんでるんだ。
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