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口はこれ以上駄目だと俺に言われてしまった涼は俺を膝の上にのせて今度はそれの代わりなのか、別のところを触ってきた。
顔、耳、体。まるで人形でも愛でるようでもある手つきでピアスがついている箇所を撫でてくる。特に、ネイプ…うなじに付けて貰ったピアスがお気に入りなようで先からそこばっかり触っている。
正直そこは自分で付けにくいし、昔要さんに開けてもらって安定したは良いもののその付けにくさから放置していた場所で、涼はつけているところを見たことがない記憶があるんだが、何故こんなにも涼のお眼鏡にかなったのか良く分からない。
「涼どんなピアス付けた訳?」
「んー、天使の羽」
「…はぁ?天使?」
「天使の羽のキャッチ。本物の天使みたいで可愛い」
つまり、左右両方のキャッチが羽になってる、ってことだろう。何だ、それだけか。こんなに喜んでるんだからもっとじゃらじゃらってしたり、派手なの付けられたのかと思った。
「俺の天使って印だからね、これ」
「…外すなってこと?」
「んー、ここ外しにくいだろうに別にネイプじゃなくても良いけど付けてては欲しい」
一体涼に俺がどう映っているのか、本当に羽が生えていると思われているのかはさておいて。涼はこれをつけていて欲しいらしいから、つけにくいせいでもしかしたら耳に移動するかもしれないけど、この場所がとりわけ気に入っているんならなるべくつけておくことにしよう。
「ふふ、ありがと天使ちゃん」
俺が「良いよ」って了承するとぽわわんって嬉しそうに笑う。あ、これ上機嫌の中でもかなり上位の時の笑顔だ。
こう言う顔をするときの涼は、甘えてきてくれる限りは意地悪をしてこないと記憶している。可愛く笑うのは増えてきたし、甘えてくれるようにもなったとは言えそれでもまだ多くはない可愛い涼、しかも夜だ。俺はピアス付けるときに服脱いで、膝の上に座らされて、涼の触り方はちょっとやらしくて…。キスもされた。"そう言う"空気にちょっとはなってる時にこの可愛い涼を拝めるのは滅多にない。
少しだけで良い。いつも俺にとっては可愛いけれど、また別の可愛さがある今の涼に、もっと触れていたい。そう思ってしまったのは、多分俺が涼の触り方で、気分的に昂りだしていたから、なんだろう。それから、今が2人きりで夜って時間が作り出す空気のせい。
「ん…?ふふ、何昴流。もう寝るの?」
ローションとかが入ってる棚の上にあった照明のリモコンを手に取ると、光を弱めて豆電球にする。
俺の考えてることなんて勿論分かる筈もない涼は、俺がもう寝たいと思っているらしく、よしよしと頭を撫でてくる。それを受け入れながらも俺はベットに潜ることはなく、涼の首筋に吸い付いた。
少しだけ。本当の、本当にちょっとだけ。俺だって男だから、たまには俺が涼を可愛がりたい。
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