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俺からのキス待ちをしてる恋人に、午後も頑張ると言う約束でキスしてやる。触れるだけのキスで終わらせようとすると、「もっと」という意思表示なのか俺の背に回る腕に入る力が強くなり、引き寄せられた。
「…ったくもー…」
終わりだとは言わせてくれなさそうな涼の態度に、諦めてもう一回口づける。今度は深く。仕方ない。甘えられて悪い気はしないんだもん。
「っ、ふ…ン…」
「…ふふ、かわい」
歯列をなぞると俺に回していた腕がぴくん、って動いた。もしかしなくても昔よりも涼はキスで感じてくれてる。それを涼が気づいてるのか、気づいててもどう思っているのかは分からないけど、俺にとっては嬉しい変化。
感じてる声が前より出やすくなったからなのか、俺も前よりは自分から涼にキスするの恥ずかしくなくなった気がする。今は恥ずかしい、よりも楽しいとか嬉しいって気持ちの方が強い。
「ぁ…っ?」
1分位、角度を変えたりしながら涼とキスして唇を離した。
とろーんってした顔に胸がきゅんってする。多分、今学校じゃなければ続きしたいって思ってたんだろうな。
「涼昔より感じやすくなったよな」
「んー…そう?」
「声出やすくなったじゃん」
「…本当?」
あ、これ気づいてない奴だったみたい。そんな疑いの目で見てこなくても俺嘘は言ってないぞ。
「俺はそんな気しねぇんだけどなぁ…。昴流が嫌なら声抑えるよう意識するけど…」
「抑えたら駄目」
その逆だ。俺は涼の声可愛いって思うし、もっと聞きたい。俺や涼が男女関係なしに、好きな人が気持ち良くなってる姿は見ていたいし、聞いていたいもんだろ?
「んん…昴流が良いなら良いんだけどー…個人的には恥ずかしい…からなぁ…抑えたら駄目?」
「駄目」
駄目って言ったら駄目だ。涼が恥ずかしくても駄目。絶対駄目。声抑えようとしたら前みたいに無理矢理出させる。
「…まぁ、昴流だからいっか…」
『俺だから』。俺だから聞ける。俺の特権。そんなの誰が手放すもんか。
「さぁて…と。昴流からキスしてもらったし、頑張るかな」
立ち上がって、やっとやる気になってくれたらしい涼。このやる気が一時的なものなのか、それとも体育祭が終わるまで続くのかはわからないけど、続いてくれると思いたい。
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