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色気駄々漏れ男は、もう逃げれないように俺をガッチリとホールドし、それだけじゃなく足まで絡めてきた。俺は抱き枕か。…じゃなくて、本当色々と我慢の限界だから離れて欲しい。
色気ばら撒かれて、抱きつかれて。挙げ句の果てにはこれだ。一応俺だって男だし、それ以前にこんなことしてくんのが恋人なんだから、俺が何も思わない訳がないのに。涼は俺のことどう思ってるんだ。
「ん…?ふふ、昴流心臓どくどくしてるね。どうしたの?」
「それは…!!」
ーお前のせいだろーが!ー
遂に気づかれてしまったそれに、俺は心の中で悪態をつく。が、理由を知らない、気づいてない涼は首を傾げたまま。その動作は可愛い…じゃなくて!!そうじゃなくて!
「…涼が、ち、ちちち…近いから…」
「……?寝るときこんなもんでしょ」
「それは、そうだけど…違くて…」
「…んー……?」
俺は近くで色気を振り撒くなって言う意味で言ったんだけど、本人は自覚がないから通じない。そりゃあ一緒に寝るとき大体は涼の抱き枕になってますけれども。
「…嗚呼、えっち期待してた?」
「え゛っ」
自分に非があることを考えないこの男は、ぶっ飛んだ結論に達しやがった。
否、いやいやいや。何でそうなった。違う、違うぞ。確かに!えっちの時と似てるとこはあるなぁ、とは思ってたけれども…別に俺期待はしてない…!!
「…違うの?」
可愛く首を傾げたって違うものは違うからな。馬鹿涼。このコスモ野郎。
「じゃあ何でこんなにどくどくしてるの?教えて昴流」
「、あっ…!」
必死で壁を作ろうと抱き締めた縫いぐるみも剥ぎ取られ、そいつがいた隙間も詰めてくる。そんで耳元で、甘ったるい声でしつこく何度も何で何でと聞いてくる。
涼にとっては興味本意の質問なのかもしれないけれど、本当に!色気をしまって!耳元で囁く必要もない!
「ねぇ、昴流。どうして?」
「~っ!涼が!やらしい、せい!」
こんなこと本人に言うのもなぁ、とか最初は躊躇いがあったけど、涼の色香にあてられるのに耐えられなくなって、とうとう言ってしまった。
無自覚な本人は、案の定ぽかーん。「え、そんなつもりはないんだけど」って顔だ。
「…人のせいは良くないよ?」
少し考える素振りを見せ、涼が出した答えは『人のせい』。それそこ"人のせい"だろ…!お前が悪いのであって俺は悪くない。
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