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「落ち着いたか」
「…嗚呼、もう寒く…ない」
「それは良かった。あ、はいルウちゃんピアス」
「…悪い」
俺が落ち着いたと分かれば、すぐに口調が戻って、俺の耳から取ったピアスを渡してきた。
手のひらにごろごろと15個くらいのピアスが転がる。
…結構取ったな
「こんなにピアスしてる生徒なんてルウちゃんくらいだよ。…まあここユートーセー多いし、ゼロのやつばっかだから当たり前だけど。だから1、2個にしといた方がいいよ」
そう言うものなのか?…よくわかんねぇけど、愁が言うならそうする。
「つか、お前起こせよ…」
「いや、ぐっすり眠ってるから悪いかなあって」
「お陰でこっちはヤられかけた。まじで最悪」
「え、誰に」
「椿」
「え、嘘…いれば良かった…影で見とけばよかった…」
人生の終わりみたいに凹まなくても良いだろ。
…つーか、多分見てたところで、なあ。
「あいつお前と同類。…落とせねぇと思うぞ俺は」
「はあ?…まじかよぉ…。…嗚呼だからあんなに気に入らないし、落とす方法が思い付かない訳だ…」
嫌そうな顔をしたが、納得してくれたようだ。
落とすのが難しい相手とわかると愁が舌打ちをして、ギリ、と親指の爪を噛んだ。
「嗚呼…糞。落とせないじゃんそれ。…いやでも社会的に抹消してやることくらい…」
「だから程ほどにしような」
「同じやつが視界に入ってくる、ってのが無理」
…お前なら言うと思ったけど、下手すりゃあお前が退学物。
こんなに早くに問題起こして退学…ってのは避けた方がいいと思うんだけど。
これ何回目だよ、だから。
「暫くは我慢するか諦めろ」
「んー…」
「もしやるんなら学校外で"代わり"を見つけろ」
「そうするわ…あー、イライラする」
嗚呼…これ自分で言ったは良いけど最初の"犠牲者"いつも以上に"落とす"な。
可哀想だけど、俺にはどうすることもできない。
御愁傷様としか言えねぇ。
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