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教室に戻ったら、異様な空気。
チラチラとどの生徒も俺を見てきて、気まずそうにしている。
…うぜぇ。
「ルウちゃんが不安定になったの教室だったからね、まあ仕方ない」
嗚呼、そう言えばそうだったか。
愁を見つけて、そうしたらすげぇ不安感が襲ってきて、場所気にしてる余裕なかったから、愁の方は気にしても他の奴らがあれを見てどう思うかは気にしてなかった。
「俺が蹴散らしてあげようかぁ?」
「そこまでしなくてもいい…」
こいつらが俺見てくんのは俺が原因なんだろ。
なら、良い。俺が悪い。我慢する。
「…げぇ、次化学だよルウちゃん、あの糞教師だよ。また屋上行く?」
言葉には出してないが、これは、椿を見てあいつとした会話を思い出して、また俺が取り乱さないように愁なりの気遣いだ。
中学の頃はそれに頷いていたが高校は、なあ…卒業すんならあんまさぼらない方が良い。
何だっけか。3分の1休んだら単位危ないんだろ?
「単位とらねぇといけねぇし良い」
「…無理そうになったらすぐに言えよ」
「…嗚呼…っておい…?」
「なったときに授業中立つのは目立つでしょ」
愁が俺の机に愁の机を引っ付ける。
確かに立つのは目立つけどよ、これもこれで目立つ…。ひっつけてんの俺等だけじゃん。
「細かいことは気にしなーい!ルウちゃんが教科書捨てたことにするから!」
「…おい」
捨ててねぇよ綺麗に全部ロッカーに入ってるわ。
しかも、教科書広げるとしたらお前持ってきてすらないから俺。
忘れたとか、捨てたとか理由なんて適当で構わないが、せめて主語はお前にしてくれ。
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