アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
、
-
「もう本当さ椿センセイ優しそうでしかもイケメンで良い人だったわ」
「…猫被ってただけだろ」
「中身は糞ですよ糞。流星さんまんまと騙されてますね」
「……は?マジで?」
気分的にラーメンだったから今日はラーメン。
学校の近くにあったラーメン店に立ち寄った。
俺は醤油、2人は豚骨。他にも2人は餃子とかも注文してて、昼からそんなどっしりしたもの食べて胃がもたれないんだろうか。
食べている時に椿の話になって、兄貴が保護者会で椿と話してあいつのことが好印象だったと語っているのだが…完全に兄貴騙されてやがる。
猫被ってたって分かれば兄貴は凄ぇ驚いた顔をした。
「えー…、でも超良い先生だと思うんだけどなあ……」
それでも、あいつのことを良い人だと思っているらしく、俺等が言ってることに半信半疑って感じだった。
兄貴にこれほどまでに好印象を与えてる椿。保護者受けは良いってことだろうか。
「…あ、あいつにルウちゃん掘られかけましたよ」
「っおい……?!」
そんな兄貴に愁が止めの爆弾発言。
それに箸を持ったまま固まってしまった兄貴。
兄貴、箸が落ちそう。
そして、ぷるぷると兄貴が持ってた箸が震えだす。
…怒って…んのか…?
そりゃあ、良い教師だと思ってた人が生徒に手を出したら…怒ってもおかしくは…
「……昴流がお嫁さんに行けない…」
やっと動いたと思えばこれである。そっちかよって突っ込みたくなった。
何を言ってるんだこの人は。俺女じゃねぇから。嫁がねぇから。何で俺嫁ぐ前提?
俺まさかの兄貴の中では妹だった説。
「ルウちゃんの貞操はもう俺が奪ってますよ」
それに便乗してケラケラ笑う愁。
否だから俺女じゃねぇって…、聞けよ。
貞操って何だよ貞操って。俺が女みたいに言いやがって。
「あっそっか…」
それに納得してしまう兄貴もどうかと思う。
殴られたいのかこいつ等。
「…あれっ、それってつまりつまり、愁が昴流と責任持って結婚?良いよ両方とも俺の妹として可愛がってあげるから」
「それ色々と矛盾してますね」
「俺が愁と養子縁組組んでー、愁と昴流が結婚。完璧じゃね?一夫多妻成立じゃね?」
「…嗚呼、はい。突っ込む気が失せました」
兄貴は少し…否かなり頭のねじが外れていると思う。
男同士に偏見・差別心が無いと言えば聞こえはいいが、基本この馬鹿みたいな発言は本気だこの人は。
…まあ、こんな冗談みたいなことを言う程俺等を好きでいてくれているのだと思えば訳の分からない発言も発言で良いものがある。
「好きだ」とか「俺の嫁」だとか、例え馬鹿発言でも兄貴と住む前はそう言う、愛情を感じられることを言われてきた記憶が無いから、落ち着きはする。こうやって気持ちをオープンにしてくれるのは。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
40 / 1113