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俺が可愛いって言われるのが嫌だと言ったら、可愛いから言いたいんだと言ってきた。
可愛い、その基準が今一俺には良く分からない。可愛いだなんて言われる容姿はしていない、否していたら軽くコンプレックスで、言われてたら嫌がるどころか怒っていただろう。
そう、男相手に使う形容詞ではないんだ。可愛いだなんて。
「男女関係無しで恋人を誰よりも可愛いと思うのは当然のことだろ?」
「……んっ、ちょ…、」
下唇を吸われ、艶かしいその声に俺の聴覚が麻痺しそうになる。こいつの手癖の悪さは今までと変わらない。寧ろ悪化した。
椿の胸を押して少しだけ距離を置こうとするが、力が強くて押し返せれない。
「お前が好きだから可愛いって思うの。言ったら駄目?」
「…う、」
しょんぼりと眉を下げてそう聞かれると嫌だって言えなくなる。
こいつにとっての「可愛い」は「大好き」とほぼ対等な意味だと言われたら言える訳が無いだろう。
女みたいに扱われているようで言われて良い気はしない言葉だが、そんなこと言われたらお前に言われるのならって許せてしまう。
どうやら俺はこいつに好きだと言われるのが好きならしい。
椿は素直な気持ちを俺に言ってくれるから、そのたったの3音が心地良くて。
「…で、も…あんま言わないでくれ」
「っふふ、ありがと。あ、俺のことは世界一イケメンなダーリンって思ってくれても良いよ?」
二ィ、と笑う椿は不覚にも、格好良いと思った。まぁ、そんなこと言ってやらないけど。
それに、何でお前だけかなり盛られてんだ。ダーリンって何だよ。急に英語かよ。
「言わないきもい」
「そこは乗れよー…」
「はあ?……っん、ふ…、?!」
俺が断るとつまらなさそうにそう言って、俺の頭の後ろに片手を回して顔を近づけ唇を重ねた。
深くて、大人なキス。椿の舌が驚き、開けっ放しになっていた唇から割って入ってきて。
逃げようとしたら舌を吸われた。ゾクゾクして腹の辺りが熱くなった。
「ちゃんと舌出して、昴流。逃げんな」
「っ、んぁ……、」
「…そう、良い子」
俺の舌を甘噛した後、1度椿は唇を離していつもよりワントーン低い声でそう言ってきた。
俺が逃げようとするから怒っているのかと思い、これ以上怒らせたくなくて恐る恐る舌を椿のほうに突きだした。
すると声のトーンは戻り、小さく微笑むと突きだされたそれに吸い付き、舌を絡めてきた。
ピリピリと舌先から脳に伝わる痺れにきゅんきゅんした。
「んっ、ふ…、ぅ…んっ、ん…」
「……かーわい」
「っひぁ、ん…っ?!」
怒らせないようにと絡まってくるそれに積極的に応え舌を動かす。
それに椿はふっ、と笑い、シャツ越しに乳首に付けていたピアスを引っ張ってきて体が跳ねる。
椿はそんな俺の反応に笑いながら、くりくりと乳首を捏ねる様に軽く引っ張る。
「っぁ…ぁ、ん…、ゃ…」
「乳首に本当につけてたんだ?」
「ぁ、…あぁ、ッッ」
俺の胸にはピアスがついている。ほんのちょこっとだけ拡張した14Gのバーベル。
それを確かめるように椿はそれの先端に親指と人さし指を引っ掛けこれでもかと言うくらいに引っ張った。
ピアスに内側から引っ張られるその感覚に、じわりと視界が滲む。
「っくく、お前強く引っ張られんの好きなんだな?気持ち良さそうな声」
「っや、ちぎれ…っぁん…っ、ち、くび…切れちゃ…」
「千切れない千切れない」
ピアスから手を離して、また強く引っ張って。その動作を繰り返し、痺れるような痛みが背に走る度に腰が震えた。
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