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「ぅ゛ー……」
ベットの上で目が覚め、起き上がろうとしたとき腰に鈍痛が走った。
最後あたりの記憶がない。…情事の最中に意識を手放したなんて初めてだと思う、記憶が正しければ。
服は新しいものー少し大きいから椿のだと思うーに着替えさせられていて体はベタついてないから洗ってくれたんだろう。
辺りは既に明るくベットに椿がいないから時間は昼前、か昼。
「…暑い」
胸の奥がポカポカして、空調が効いている部屋の中でも暑いと感じた。
情事後にこんなにも心が満たされているなんて初めてだ。椿とすんのは初めてのことだらけ。
…腰は痛いけど。
嗚呼、後尻にも違和感。何かを塗られてる感じがする。塗り薬だろうか。昨日?一昨日?のことで中切れたから。
「…ん?…嗚呼、起きたか」
腰に手を当てながら、寝室を出てリビングの方に行く。
ソファに座って煙草をふかしながらテレビを見ていた椿が俺に気がついてグシャ、と灰皿に煙草を擦り付けた。
吸い始めだったらしいまだ長い煙草はもう火が消えてしまっている。
「おいで」
自分の隣を椿がポンポンと叩く。
隣に座れって意味だろうと、言われた通り椿の隣に座った。
「無理させたな…腰は大丈夫?」
「痛ぇよ」
「だろうな」
苦笑いしながら謝罪の言葉を並べる。
俺の頬を撫でる手から少しだけ煙草の匂いがした。
「俺の愛伝わった?」
「嫌な位に」
「それは良かった」
そのおかげで今、多分記憶上初めて暑いと思ってる。
セックスが終わった後も、こんな安心感を抱いた時は無かった。
でも、今回のは、なあ…、
「やり過ぎ」
俺駄目だって言ったのにイってる時に突いてくるし。
休憩したいのにこいつ全然イかないからそうさせてくれないし。
イったかと思えば直ぐに大きくなって。絶倫かよ。
敏感に快感を取ってしまう俺の体には快感の地獄で。泣きすぎて少し目が痛い。
別に椿とやるのが嫌って訳じゃなくて…、せめて俺が気絶しない程度でやって欲しいってこと。
「それはお前が煽るから悪いんだろ…」
「煽ってない…!」
「…狙ってやってる訳じゃないのが怖い所なんだよな…」
本日何度目かの深い溜息を吐かれる。
そんなこと言われても、本当に煽ってなんかねぇっつーの…。
つか、だからその煽るって何だよ。いい加減教えてくれよ。
「俺を興奮させるようなことを言う?」
「っは?言ってねぇし」
『色欲』を煽る…って意味だったのか。分かった所で何でこいつにそう思われたのかは理解出来なかったが。
だって俺思ったことを口にしてただけだし、こいつをどうやったら煽れる?か何も思い付かない。
…あ、変態だから、その基準がかなり低いのか?
「お前の頭がおかしいだけだ」
「俺は正常だ、馬鹿」
じゃあ俺がおかしいってことかよ。俺の方が正常だ。
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